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【聴く国会】簗元農水大臣の任命責任追及(荻上チキ)
参議院予算委員会で、簗前農林水産大臣の辞任をめぐり辻元清美議員(立憲民主党)が高市総理に「なぜかばい続けたのか」と任命責任を追及した。あわせてG7オンライン会議への欠席問題、高市総理の過去の歴史認識発言、高額療養費制度の自己負担上限引き上げとパブリックコメントの形骸化が論戦となった。荻上チキが国会音声を聴きながら解説する「聴く国会」コーナー。
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高市総理は簗前農水大臣の辞任について任命責任をどう説明したか?
辻元議員が「かばい続けた」と批判したのに対し、高市総理はどう反論したか?
G7オンライン会議を欠席した理由として高市総理が挙げたのは何か?
高市総理の過去の歴史認識発言はどのように問われ、村山談話についてどう答えたか?
高額療養費制度の自己負担上限引き上げをめぐって、パブリックコメントはどう扱われたか?
簗前農水大臣の辞任と高市総理の任命責任説明
10月16日、参議院予算委員会が始まり、冒頭で高市総理が簗前農林水産大臣の辞任について説明した。高市総理によれば、10月14日に簗前大臣と面会し「国会審議に迷惑をかけるわけにはいかず、農林水産行政に集中できない状況が続くことを避けるため」との説明とともに辞表が提出され、申し出を受け入れたという。「大臣の任命責任は内閣総理大臣である私にある」と認め、「国会開会中に大臣が辞任する事態となったことは申し訳なく、任命責任を重く受け止めている」と述べた。
なお、大臣として初めて予算委員会に臨んだ竹部新農林水産大臣は、生ジャガイモの輸入解禁をめぐるアメリカとの協議について「双方が納得できる合意が見出せない限り、輸入が解禁されることはない」と述べた。
「かばい続けた」をめぐる辻元・高市の攻防
立憲民主党の辻元清美議員は「なぜかばい続けたのか分からない」と高市総理を追及した。辻元議員は「予算カット発言そのものだけで大臣として不適格だと国民の多くが判断していた。あの発言の時点でけじめをつけなかったのは、あの程度なら大丈夫という判断だったのか」と迫った。
高市総理は「ずっとかばっていたわけではない。説明責任を果たす機会を与えていただきたいと国会でも答弁してきた」と反論。発覚当初は「誤解を招く発言」ではなく事実であればしっかり説明しなければならないと閣議後に強く叱責したと説明した。ただし辻元議員は「仕事で返せという発言もしており、続投を前提にした対応だったのではないか」と指摘。荻上チキも「続投させるということを前提にした上で、後は説明してねという割り振りになっていた。その続投させるという姿勢についての説明は今日の委員会では聞こえなかった」と解説した。
G7オンライン会議の欠席問題
辻元議員は10月2日に開催されたG7首脳オンライン会議(日本時間21時30分から約30分間)に高市総理が欠席した問題も取り上げた。茂木外務大臣の説明によれば、議題はディーゼル燃料などエネルギー価格の高騰問題で、欧州の備蓄放出が遅れていることを背景とした欧米間の対応が主な内容だった。
高市総理は欠席の理由として「議題がアメリカとヨーロッパの間の問題であったため代理出席でよいと判断した」こと、「オンライン会議のための回線接続設定に業者を呼ぶ必要があり、その時間が間に合わなかった」ことを挙げた。しかし辻元議員は「当日の夕方6時半から7時45分まで自民党役員と夕食をとっていたのは事実か」と問い、高市総理は「夕食をとっていたのは事実だが、会議の欠席とは関係ない」と答えた。
辻元議員は「トランプ大統領やメローニ首相ら、父の葬儀で欠席したイギリス首相以外の首脳は全員出席しており、日本だけが欠席した。『世界の真ん中で咲き誇る日本』と言いながら、みずからの判断で隅っこに追いやられるのではないか」と批判した。荻上チキはオンライン会議のたびに業者手配が必要なのか、予約が単に遅れただけではないかという疑問と、身内との会食よりG7を優先するよう進言できる環境がなかったこと自体が危機管理の欠如ではないかという辻元議員の論点を解説した。
歴史認識と村山談話をめぐる応酬
辻元議員は高市総理の過去の発言も問題にした。外務委員会での「日本国民全体の反省があると決めつけている。私自身は当事者とは言えない世代なので反省していないし、反省を求められる言われもない」という趣旨の発言を取り上げ、「総理大臣になった今、考えは変わったか」と質問した。
高市総理は「ずいぶん昔の発言だが、日々成長している」と述べ、「戦後70年の安倍談話の通りで、未来の世代に責任を負わせてはならないという思いで取り組んでいる」と答えた。辻元議員がさらに村山談話についても引き継ぐか確認したところ、高市総理は「歴代内閣の立場は揺るぎない。村山談話も当然含まれる」と認めた。一方で、かつて村山談話を「不見識な見解」と批判した発言については正面から言及せず、「歴代内閣の立場全体を引き継ぐ」という形で答えるにとどめた。
荻上チキは「村山談話を直接名指しして引き継ぐとは言いたくないようだが、トータルで引き継ぐと述べた以上、村山談話も含まれる。過去の発言を事実上未熟だったと認めながら特定の談話名を避けようとする意地が見える。総理大臣が個人的な意地によって歴史認識を左右するようなことは控えてほしい」と論評した。
高額療養費制度のパブコメ問題
立憲民主党の山内かな子議員は、今年8月から実施された高額療養費制度の自己負担上限引き上げについて質問した。省令改正のパブリックコメントは合計約5300件(省令改正について約4300件、別途約980件)が寄せられたが、厚生労働省の宮崎保険局長は「今回の見直しをさらに見直したということはない」と答弁。負担が増える人数や金額についても「一概に申し上げることは困難」として推計を示せなかった。
山内議員は「約5300件のパブコメが寄せられたにもかかわらず、現時点で反映されたものはゼロと確認された。一体何のためのパブリックコメントなのか」と批判した。荻上チキはパブコメの扱いの問題と、推計なしに負担増を実施することの問題点が今日の委員会でクローズアップされたと総括した。
Takeaways
- 高市総理は「かばっていない」と繰り返したが、続投を前提とした対応だったという辻元議員の指摘には正面から答えられず、説明責任追及の構図が明確になった。
- G7オンライン会議の欠席について「業者手配が間に合わなかった」と説明したが、当日の会食が判明し、危機管理能力と外交姿勢の両面から問題視された。
- 高額療養費制度の自己負担上限引き上げでは、約5300件のパブコメが一件も反映されないまま実施され、負担増の推計すら示せない状況が明らかになった。
This article is edited from a machine transcript of the first 30 minutes of the episode. It is not an official summary — please listen to the episode itself.