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学校では教えてくれない”見えない力”の授業〜「大人の非認知能力」〜 · ビジネス

#043 【名著解説】PDCAサイクルはもう古い!?AI時代に通用するビジネスの生み出し方

2026-10-07 · 38分 · 3分で読める

芸人・森本慎太郎と白石さん(株式会社オンライン)が、教育改革者・鈴木勘先生(通称:鈴漢先生)の新著『ゼロから始めて社会を変えるソーシャルイノベーション その違和感から始める一人ビジネス革命』を解説する回。解説にとどまらず、森本さんが抱く「必要な仕事ほど薄給で刺激的なものにお金が集まりすぎている」という違和感を素材に、本書のフレームワーク「PCCP」をリアルタイムで実演し、その違和感をイベント企画というプロジェクトに変えていく様子を収録している。

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この回が答えていること

  • 鈴漢先生(鈴木勘先生)はどんな人物で、なぜ「日本に住む全員がその恩恵を受けている」といえるのか?

    東京大学・慶應義塾大学の教授を歴任し、文部科学副大臣・史上最長4期の文部科学大臣補佐官を務めた教育政策の中枢人物。2019年ラグビーW杯日本開催の影の立役者でもある。最も身近な功績はAO入試(現・総合型選抜)の全国普及で、ほぼすべての国公私立大学に導入するよう旗を振った人物。

  • 本書が提唱する「違和感から始める」アプローチとは何か?

    日常で感じる小さな「なぜこうなっているんだろう」というもやもやを出発点にし、いきなり社会全体を変えようとせず「たった一人を救う」具体策から始めるアプローチ。歴史上の変化は常に小さなチームや一人の気持ちから起きてきたという事実を根拠にしている。

  • PCCPフレームワークの4つのステップとはそれぞれどんな内容か?

    P=Philosophy(自分が譲れない価値観を言語化)、C=Concept(哲学を具体的な方向性やプロジェクト名に変換)、C=Contents(たった一人を救う具体的アクションを複数出す)、P=Program(5W2Hでファーストアクションを決める)の4段階。一発で正解を出す必要はなく、熟議を重ねながら磨いていくものとされる。

  • 森本慎太郎さんの「違和感」はどのようにしてプロジェクトに具体化されたのか?

    Philosophy「もっと感謝されるべき」→Concept「すまんすまん、本来これぐらいもらうべきだったよね」→Contents「森本基金・クラウドファンディング・チャリティーイベント」→Program「非認知能力の本の発売記念イベント会場で1時間、当事者の悩みを募ってライブで話し合い投げ銭も受け付ける」という形で具体化された。

  • PDCAに代わるAARとはどのようなフレームワークで、なぜAI時代に有効とされるのか?

著者・鈴木勘先生とはどんな人物か

今回取り上げるのは鈴木勘先生(愛称:鈴漢先生)の新著『ゼロから始めて社会を変えるソーシャルイノベーション その違和感から始める一人ビジネス革命』。2026年出版のホヤホヤの一冊だが、白石さんは「内容は間違いなく名著」と断言する。

鈴漢先生の経歴は圧巻だ。東京大学・慶應義塾大学の教授を歴任し、文部科学副大臣、そして史上最長となる通算4期の文部科学大臣補佐官として国の教育政策を担った。スポーツ界でも2019年ラグビーワールドカップの日本開催が新国立競技場問題で危機に陥った際に裏で各所と交渉して実現にこぎつけた「影の立役者」であり、東京オリンピック・パラリンピック招致の中心メンバーの一人でもある。

日本に住む人への最も身近な恩恵は「総合型選抜(旧AO入試)」の普及だ。推薦・エッセイ型で進路を切り開く入試スタイルをほぼすべての国公私立大学に広めた中心人物が鈴漢先生であり、「森本さんが国際キリスト教大学に進めたのも鈴漢先生のおかげ」と白石さんは笑いながら断言した。

森本さんの「違和感」が素材になる

本書の核心的なメッセージは「小さな違和感を社会変革の種にせよ」だ。白石さんは解説にとどまらず、森本さんの実際の違和感を使ってリアルタイムでプロジェクト化を実演する。

森本さんが語った違和感は「社会に絶対的に必要な職業ほど薄給で、刺激的なものに注目とお金が集まりすぎている」というものだった。掘り下げると「一時の刺激ではなく本質的なところにお金が回らないと国として機能しなくなる」「お笑いも豊かさに余裕がない人には来てもらえない職業だから、巡り巡って自分ごとになる」という本音が引き出された。

新宿の奥のライブハウスで10人相手に全力でやり切り、帰り道の駅に向かう街中でみんなが普通に笑っているのを見て「俺たちがいなくてもみんな笑っている、この職業って何なんだろう」と感じた経験も語られた。自分の仕事の価値と無価値を両方知っているからこそ、「必要なところに対価が回る」というテーマへの関心が生まれるのだという。

PCCPフレームワーク:違和感をプロジェクトに変える4ステップ

本書が提唱する「PCCP」は違和感を具体的なアクションに変換するフレームワークだ。

**P=Philosophy(哲学)** 自分が譲れない価値観を言語化する段階。森本さんの場合「平等」「必要性」などの言葉が浮かんだが、白石さんは「一発で正解を出そうとしなくていい。さまざまな人と話し合う熟議の中で磨いていくもの」と説明する。この場では「もっと感謝していかない(感謝されるべき)」という言葉に落ち着いた。

**C=Concept(コンセプト)** 哲学をより具体的な方向性やプロジェクト名に変換する。「これまでと何が違うのか」「一言で説明するとどうなるか」を考えていく。森本さんのプロジェクトには「すまんすまん、本来これぐらいもらうべきだったよね」という仮コンセプトが付けられた。

**C=Contents(コンテンツ)** 「いきなり全員を救わなくていい、たった一人を救うために何ができるか」を具体的に出す段階。森本さんからは「現金直渡し(森本基金)」「クラウドファンディング」「芸人仲間を集めたチャリティーイベント」「一人24時間テレビ」などのアイデアが次々と出た。白石さんはここでのポイントを「一人でやろうとせず仲間を巻き込む」ことだと強調する。

**P=Program(プログラム)** 5W2H(誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どうやって・いくら)まで落とし込み、ファーストアクションを決める。森本さんのケースでは「ブースにいる3人が、近く開催される非認知能力の本の発売記念イベント会場で1時間、当事者の悩みを募ってライブで話し合い、ライブ配信の投げ銭も受け付ける」という具体案が生まれた。

PDCAに代わるAARへ

エピソードの末尾では、PCCPを動かし続けるための第二のフレームワーク「AAR」が紹介される。PDCAはPlan→Do→Check→Actionという計画・実行・評価・改善のサイクルとして広く知られるが、AARはその代替として位置づけられている。ただし、この30分の範囲ではAARの名称とPDCAとの対比が示された段階で収録が終わっており、具体的な内容は続きの回に持ち越されている。

PCCPを通じて、漠然とした「もやもや」が具体的な一歩のある「プロジェクト」に変わっていく過程が体験できるのがこの回の最大の読みどころだ。白石さんは「ちっちゃくていい、一人でやろうとしないことが大事」とまとめている。

この回の要点

  • 鈴漢先生(鈴木勘先生)はAO入試の全国普及や2019年ラグビーW杯開催実現など、日常生活に直結する功績を持つ教育政策の中心人物
  • PCCPはPhilosophy→Concept→Contents→Programの4段階で「違和感」を「ファーストアクション付きのプロジェクト」に変換するフレームワーク。一発で正解を出す必要はなく、たった一人を救う小さな一歩から始める
  • 「ちっちゃくていい、一人でやろうとしない」がPCCPの核心。違和感を言語化し仲間を巻き込むことで、社会問題が自分ごとの行動計画に変わる

ソーシャルイノベーションビジネスフレームワーク教育改革非認知能力社会起業

この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。