英語で雑談!Kevin’s English Room Podcast · 教育
サッカーには選手の容姿をイジるチャントが存在するらしい
ワールドカップのチケット代(約9万5千円)を出発点に、スタジアムの座席ランクとゴール裏(ゴルーラ)の実態、応援団(オウェンダン)の半公式な組織体制、さらには選手の外見をからかうモッキングチャントの文化まで踏み込んだ回。ズラタン・イブラヒモビッチへの「鼻がオフサイド」チャントが具体例として登場する。
この回が答えていること
ワールドカップのチケットは約9万5千円だが、高い買い物なのか?
約9万5千円は高額だが、座席によっては100万円規模になるワールドカップとしては相対的に賢い買い物だと評価された。
スタジアムで一番高い座席と一番安い座席は何が違うのか?
メインスタンド中央が最高額。選手整列がこちらに向いており、テレビ中継に近い均等な視野が得られるため。ゴール裏は最安値クラスで、反対サイドへの攻撃がほとんど見えない。
ゴール裏(ゴルーラ)はなぜ安いのに人気があるのか?
コアサポーターが集まり、チャント・旗・コレオなど応援の熱量が別格のエリアだから。ゴールシーンを間近に見られる迫力もある。
オウェンダンのチャントリーダーは誰で、どのように決まるのか?
メガホンを持つリーダー1人が仕切る。クラブ雇用ではなくボランティアだが半公式な権威を持ち、勝手に始めようとすると本物のオウェンダンから「うちに来い」と注意される。
選手の外見をからかうモッキングチャントはどうやって生まれ、なぜズラタンが標的になるのか?
誰かが思いつきで始め、面白いと感じた周囲に広まる自然発生型。傲慢なプレースタイルと大きな鼻を持つズラタンは「やられて当然」とみなされるキャラクターとして標的になった。
ワールドカップのチケット代――9万5千円は高いのか
リスナーのHinaさんのメッセージをきっかけに、ワールドカップ観戦の話題へ。チケット1枚の価格は約9万5千円。「高い」という感覚は共有しつつも、座席の種類によっては100万円規模になることもあるワールドカップの相場を考えると、「いい買い物をした」という評価に落ち着いた。一般的なサッカーの試合と比べて桁違いであることは確かだが、それでも行くためには「それだけの気持ちとお金を用意する覚悟が必要」だと話した。
スタジアムの座席ランク――メインスタンド対ゴール裏
スタジアムの座席には明確な価格ランクがある。最も高額なのはメインスタンド(main stand)の中央付近。試合前の選手整列はこのスタンドに正面を向けて行われるため、両チームを均等に見渡せる視野が確保でき、テレビ中継に近い感覚で観戦できる。
一方、ゴール裏(ゴルーラ)は最安値クラスのエリア。ゴールシーンや守備の細部を間近に見られる利点はあるが、プレーがピッチの反対側に移ると視野がほとんど届かなくなる。試合の大半は非得点局面でピッチ中央付近で展開されるため、見え方の不均等さは大きい。それでも「最も楽しいエリアのひとつ」だという。その理由が次の話につながる。
オウェンダンの世界――半公式な組織と権威
ゴルーラはコアサポーター=オウェンダン(応援団)が集結するエリアだ。サポーターの人数が少なければゴール裏から埋まり始め、人数が増えるにつれてスタジアム全体へ広がっていく。両チームが同数近く集まれば、スタジアムがほぼ二分されることもある。
チャントを主導するのはメガホンを持つリーダー1人。クラブから給料をもらうわけではなくボランティアだが、長年の慣習と実績によって「半公式」的な権威を持つ。クラブ側との対話も時に行われており、完全な非公式でもない微妙な立ち位置だ。
勝手にチャントを始めようとすると、本物のオウェンダンメンバーが来て「何をやっているんだ、やりたいならうちのグループに入れ」と促される。ウェーブ(観客が波のように立ち上がる演出)は誰でも自由にできるが、チャントは別の話。高度に組織化された文化が背景にある。
二種類のチャント――公式とモッキング
サッカーのチャントには大きく2種類ある。ひとつはチームを鼓舞する公式的なもので、日本でも広く見られるタイプ。もうひとつが、選手の外見や個性をからかうジョークチャント(モッキングチャント)だ。後者は公式ではなく、誰かがその場で思いつき、面白いと感じた周囲が拾うことで自然に広まる。
標的になるのは特別な選手に限られる。ピッチ上で傍若無人なプレーをする個性的な選手、「やられて当然」とみなされるキャラクターの選手が対象になりやすい。逆に三苫薫のように広く尊敬を集めている選手はからかわれない。「彼は尊重されすぎている」というのがその理由だ。
ズラタン・イブラヒモビッチへの「鼻がオフサイド」
具体例として挙がったのが、元スウェーデン代表ズラタン・イブラヒモビッチへのチャント。「His nose is offside(彼の鼻はオフサイドだ)」というもので、彼の大きな鼻とサッカーのルールをかけたジョークだ。「ひどすぎる」「そんなことするの?」と驚きつつも、「でも彼はピッチ上で何でもやりたい放題だから、当然だ」という結論に。「そういうものだ、それがサッカー」という言葉で笑いながらまとめられた。
この回の要点
- ゴール裏(ゴルーラ)は最安値エリアだが、オウェンダンが集まる熱量別格の場所で、サポーターが多ければスタジアム全体に広がる。
- オウェンダンのチャントリーダーはボランティアながら半公式な権威を持ち、勝手にチャントを始めることは事実上できない組織的な慣習がある。
- 選手の外見をからかうモッキングチャントは自然発生するが、標的は「やられて当然」とされる傲慢・個性派の選手に限られる慣習がある。
この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。