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Hot Entry! 最新回のゲストは Rol3ert。英語でじっくり語る最新回

武田鉄矢・今朝の三枚おろし · 社会/文化

9月28日 物語を持つ組織は強いと語り、最後にこの放送局の物語を提案。大いに笑います。

2026-09-28 · 37分 · 3分で読める

「物語を持つ組織は強い」をテーマに、浜松ホトニクス・九州のホームセンター「ハンズマン」・地雷除去機を独力開発した山梨の建設機械メーカー・廃棄率0.1%の弁当屋「玉子屋」・高齢者専門の電器店「でんかの山口」など、固有の物語を持つ企業を次々と紹介する。最後に翌日この放送局の物語を提案すると予告し、スタジオが笑いに包まれる。

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この回が答えていること

  • 「お客さんが企業を有名にする」とはどういうことか?具体的な企業を挙げて説明せよ

    浜松ホトニクスは半導体・光技術の専門メーカーで一般には無名だが、2002年に小柴昌俊氏のニュートリノ観測、2010年のヒッグス粒子発見にその検出器が使われたことで世界的に知られるようになった。万平ホテルもジョン・レノンが定宿にしたことで名が広まった典型例だ。

  • 九州のホームセンター「ハンズマン」はなぜ支持されているのか?

    軍手を右・左1枚ずつバラ売りし、ボールペン替えインクやシャープペン消しゴムチップも単品販売する。年間10個程度しか売れない商品でも棚に置き、そういった商品が売り場の約60%を占める。合言葉は「行けば必ずある」で、人員削減に逆行してスタッフを多数配置している。

  • 山梨の建設機械メーカーの社長は、カンボジアで何を見て何を開発したのか?

    社長の甘宮氏は1994年にカンボジアへ出張し、裸同然の少女の手を握る「膝から下をなくしたおばあちゃん」を目撃した。地雷が原因と知り、帰国後に建設機械技術を応用して世界初の地雷除去機を自費で開発。800〜1000度の熱に耐えるロータリーカッターと、野球のキャッチャーミット発想の網で地雷を収集する機構を完成させ、人手の100倍の処理能力を実現した。

  • 弁当屋「玉子屋」はどのような仕組みで廃棄率0.1%を実現し、世界から注目されたのか?

    従業員400人・年商90億円・1日6万5000食(10年前の数字)。弁当箱を使い捨てにせず全て回収し食べ残しをチェックすることで品質を磨いた結果、廃棄率はコンビニの2〜3%に対し0.1%を達成。メニューは日替わり1種類のみで2か月間は同一品なし、当時の価格は450円。ニューヨーク・タイムズとスタンフォード大学の経済学者から絶賛された。

  • 武田鉄矢はマスメディアが影響力を失った原因をどう分析しているか?

    ニュースの多忙さに押されて物語がメディアから減り、「正しいこと」を先に語る姿勢が個人メディアとの差別化を失わせたと指摘する。個人メディア台頭の時代に求められるのは「他とは違う価値の発見」であり、そこに物語の力があると述べた。

「お客さんが企業を有名にする」——浜松ホトニクスと万平ホテル

先週から続く「物語戦略」シリーズ。武田鉄矢は「小さな会社でも強い物語を持っている」企業として、まず浜松ホトニクスを挙げた。半導体レーザー・フォトダイオード・光電子増倍管など光関連技術を手がけるこの会社は、一般には知られていない。しかしお客の名前を聞くと誰もが知っている顔ぶれになる。2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏のニュートリノ観測には同社の検出器が使われており、ヒッグス粒子の発見にも貢献した。「お客さんがその会社を有名にする」という法則の典型例だ。

同じ法則が当てはまるのが軽井沢の万平ホテルだ。ジョン・レノンが定宿として家族と何度も滞在し、午後に喫茶室でロイヤルミルクティーとアップルパイを楽しんでいた。レノンが感激したのはスタッフの振る舞いだった。「知らないふりをしてくれる日本人スタッフ」——サインを求めず視線のプレッシャーもかけない接客が、彼を有名人の重圧から解放してくれたという。

「行けば必ずある」——九州のホームセンター・ハンズマン

九州に展開するホームセンター「ハンズマン」は、軍手を右・左1枚ずつのバラ売りで提供する。ボールペンの替えインクも、シャープペンシルの消しゴムチップも単品販売だ。年間10個程度しか売れない商品でも棚に置き、そういった細かいニーズに応える商品が売り場の約60%を占めるという。合言葉は「行けば必ずある」。人件費削減が主流の時代に逆行してスタッフを多く配置し、「人間があなたの注文を聞く」という体験をAmazonとの差別化軸にしている。

地雷除去機を生んだ建設機械メーカー——山梨・日建の物語

山梨県南アルプス市の建設機械メーカー「日建」の社長・甘宮氏は、1994年にカンボジアへ出張した。機械を売り込もうと思ったところで目にしたのは、裸同然のアジアの少女の手を握り、膝から下をなくしたおばあちゃんの姿だった。事情を聞くと、地雷を踏んだのだという。

帰国後もその光景が忘れられなかった甘宮社長は、建設機械の技術を転用して地雷除去機の開発に自費で乗り出す。爆発時に800〜1000度に達する熱に耐えられる金属の刃(ロータリーカッター)を探し求め、野球のキャッチャーミットから着想した「地雷をふわっと拾い上げて網でキャッチする」機構を完成させた。この機械の探知・除去能力は人手の100倍で、通過した後には豊かな畑が残る。噂はカンボジアからアフガニスタン・ニカラグア・ベトナム・タイ・アンゴラへと広がり、引く手あまたとなった。

日本の細かな「小物」の優秀さにも話が及んだ。ホカロン(カイロ)はウクライナの軍人に最も感謝されている日本の支援品の一つだという。ファン付きベスト、振ると涼しくなるタオル、そして南米からわざわざ買いに来る外国人旅行者もいる日本の消しゴム——「こんな小さなものに技術の全てをつぎ込むのは日本人しかいない」という声が紹介された。

廃棄率0.1%の弁当屋「玉子屋」と「遠くの親戚より近くの山口」

東京の弁当屋「玉子屋」は従業員400人・年商90億円・1日6万5000食(いずれも10年前の統計)を誇る世界最大級の弁当屋だ。コンビニ弁当の廃棄率が2〜3%とされる中、玉子屋はわずか0.1%。弁当箱は使い捨てにせず全量回収し、食べ残しをチェックして品質改善に活かす。メニューは日替わり1種類のみで2か月間は同一品なし、価格は当時450円。ニューヨーク・タイムズとスタンフォード大学の経済学者から絶賛された「組織そのものが物語になっている会社」だ。

地方の電器店「でんかの山口」は、高齢者に客層を絞り込んで成長した。商品を売った後も「テレビの録画方法」を教えに訪問し、庭掃除まで行う。庭掃除中にお客から「こんなものが欲しい」という声が自然に生まれるからだ。いつの間にか客から「遠くの親戚より近くの山口」と呼ばれる存在になった。

正しいことより面白いこと——マスメディアへの警鐘

武田はウォークマン(「録音できないのに誰が買うか」と反対されたが女子社員が発明し世界的大ヒット)、キットカットの受験キャンペーンなど、物語は外部のお客さんが見つけることもあると述べた。「現場に裁量権があり、スタッフが活き活きしている」ことが物語を生む土壌だという。

個人メディアが台頭し「他とは違う価値の発見」が求められる時代に、テレビ・ラジオが「正しいことを先に語る」姿勢を取り続けることが急速な影響力低下の原因ではないか、と武田は問いかけた。そして「翌日はこの放送局を有名にするような物語を私が考えてきた」と予告して笑いを誘い、次回へと続いた。

この回の要点

  • 浜松ホトニクス・万平ホテル・オメガなど、ノーベル賞や宇宙開発・著名人というお客さんが企業の物語を作る法則が繰り返し示された
  • 日建の地雷除去機・ハンズマンのバラ売り・玉子屋の廃棄率0.1%は、創業者の信念や徹底した顧客視点が組織そのものを物語に変えた好例
  • 「正しいことを先に語る」マスメディアは個人メディアとの差別化を失いつつあり、物語の力こそがこれからのメディアに不可欠だと武田は訴える

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この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。