# 2026年10月21日 きたろう(タレント、俳優) - Show: 大竹紳士交遊録 - 大竹まことゴールデンラジオ! - Published: 2026-10-21 - Canonical: https://podc.club/episode/254180252_9bf281b20211.html - Audio: https://traffic.megaphone.fm/NCB8796531472.mp3 - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 大竹まことときたろうが、中日・工藤新監督の「中間管理職」発言への違和感を入口に、川上巨人のV9を支えたドジャース戦法、野村のID野球、現代のデータ野球まで「名監督論」を縦横に展開した。後半は映画監督の話に転じ、きたろうが黒澤明「乱」のメイキング映像を見たことで本編が楽しめなくなったと明かした。 ## この回が答えていること ### 工藤新監督が就任インタビューで「中間管理職」と言ったことを大竹はどう評価したか? 大竹は「情けない」と感じたと率直に語った。フロントと選手の中間で調整するという意味合いだろうとは理解しつつ、「責任を取る、フロントとも戦う」という気概を見せてほしかったと述べた。ただ工藤がソフトバンクで複数回優勝した実績は認めている。 ### 川上監督が巨人V9を達成できた背景にある「ドジャース戦法」とはどんな戦術か? 川上監督はフロリダに渡ってドジャースの戦術を学んだ。バント処理でファーストも前に出てセカンドがカバーする連携、エラー時の内外野バックアップ体系、リリーフ投手の専門職化——いずれも当時の日本野球にはなかった概念で、これを徹底することでV9を達成したと大竹は説明した。 ### 野村克也監督の「ID野球」のIDとは何の略で、どんな野球か? IDは「Important Data(重要なデータ)」の略。打者の弱点や投手の配球傾向をデータ化し、守備シフトにまで反映させる徹底したデータ野球で、野村監督はこれを武器に日本一を達成した。 ### きたろうは黒澤明「乱」のメイキングを見てどんな気持ちになったか? 「役者がのびのびしていない、萎縮している感じ」がして本編を楽しめなくなったと明かした。遠くからの多カメラ撮影や落馬シーンの実態(馬ではなく板の上から転げ落ちるスタント)を知ってしまったことが原因で、「メイキングは見ないほうがいい」と結論づけた。 ### 阪神がクライマックスシリーズで横浜に敗れた原因として二人はどう分析したか? 佐藤と森下が負傷して2試合ほど出場できなかったことが大きいと分析した。後半戦から勝てない時期が続いていたことも触れ、主力1〜2人の怪我が戦力に直結するとした。 ## 本文 ## 工藤新監督と佐藤の大リーグ移籍 中日ドラゴンズが工藤監督を迎えることになったという話題が口火を切った。大竹は工藤監督の就任インタビューを振り返り、「私のお仕事は中間管理職」と語ったことに「なんか情けない気がした」と正直な感想を述べた。フロントと選手の間を調整するという意味合いだろうとは理解しつつ、「堂々と責任を取る、フロントとも戦う」という気概を見せてほしかったというのが本音だ。もっともソフトバンクで複数回優勝した監督としての実績は認めており、きたろうのマネージャーも工藤就任を歓迎していると補足した。 プロ野球の話題ではほかに、佐藤の大リーグ移籍がすでに決まっているという情報も飛び出した。昨年は岡本も渡米しており、「日本の4番バッターがみんなアメリカに行ってしまう」ときたろうがぼやく場面もあった。 ## 川上監督とドジャース戦法——V9を支えた革新的戦術 大竹が「監督の力はすごい」という持論を展開する際に引き合いに出したのが、巨人の9連覇(V9)を達成した川上哲治監督だ。川上監督はフロリダに渡り、ドジャース戦法を徹底的に学んでチームに浸透させた。 大竹が「目から鱗が落ちる」と表現したドジャース戦法の革新ポイントは主に3つ。①バント処理でファーストも前に飛び出してボールを取りに行き、セカンドがファーストのベースカバーに入る連携プレー——当時の日本ではピッチャーとサードだけが取りに行っていた。②エラーが起きた際に内外野がすぐバックアップに入る守備体系。③リリーフ投手の専門職化——これも当時の日本にはなかった概念で、専門リリーフの象徴として「8時半の男」と呼ばれた宮田投手の名前も挙がった。「今では当たり前のことだが、当時の日本野球がいかに遅れていたかがわかる」と大竹は言う。 ## 野村ID野球から現代のデータ野球へ 話は野村克也監督のID野球へ。IDは「Important Data(重要なデータ)」の略で、打者の弱点・投手の配球傾向をデータ化し、守備シフトの変更にまで活かす徹底したデータ野球だ。「ボーっとやっている監督はいない。みんな考えている」という大竹の言葉が象徴するように、名監督には明確な戦術哲学があると二人は認識を共有した。 現代の大リーグでは、山本由伸がベンチでもパソコンから目を離さないシーンを例に挙げ、「相手の弱点を分析しているのでは」と指摘。データに基づく守備シフトの精度が上がり、かつてはセンターへ抜けていたゴロを選手があらかじめ立って捕球する場面が増えていると話した。 ## クライマックスシリーズ——横浜の牧と阪神の誤算 横浜DeNAがクライマックスシリーズで阪神を破った話題では、牧選手の活躍が印象的だったと二人が口をそろえた。「打つタイプに見えないのにパッカンパッカン打つ」という表現が飛び出した。牧についてはいずれ大リーグ行きもあり得ると話した。阪神敗退の原因は、佐藤と森下の負傷で2試合ほど出場できなかったことが大きいと分析した。 ## 黒澤明「乱」のメイキングで映画が楽しめなくなった 「監督」つながりで話は映画監督へ。きたろうが黒澤明監督「乱」のメイキング映像を見て、かえって本編を楽しめなくなったというエピソードが語られた。多数のスタッフと5台ほどのカメラが並ぶ現場で、役者は遠景の崖の上で長いシーンを演じ続ける。カメラが役者のそばに寄らず、遠くから撮り続ける映像を見て「役者が萎縮している感じがする」と感じてしまったという。落馬シーンの撮影手法——馬と並走する板の上に乗った武将役が転げ落ちる仕掛け——を知ったことも影響している。「メイキングは見ないほうがいい」というのが二人の結論で、大竹も「そうかもしれない」と同意した。一方で、きたろう自身が出演した別の作品では監督がほとんど指示を出さず、結果的に生き生きと演じられたという対比エピソードも語られた。 ## この回の要点 - 工藤新監督の「中間管理職」発言に大竹は違和感を覚えつつ、ソフトバンクでの実績は認めた。 - 川上巨人V9の根幹はドジャース戦法の輸入にあり、守備連携・バックアップ・リリーフ専門職化が革新だった。 - 黒澤明「乱」のメイキングを見たきたろうが本編を楽しめなくなった体験から、「メイキングは見ない方がいい」と二人が結論づけた。