# 売上36億から2000億へ。GO三浦が1時間で捻り出す、SHOGUN BURGERの“6つの勝ち筋” - Show: The Solutions - Published: 2026-10-07 - Canonical: https://podc.club/episode/1868937583_dcd5be94bb30.html - Audio: https://anchor.fm/s/10c261094/podcast/play/126917023/https%3A%2F%2Fd3ctxlq1ktw2nl.cloudfront.net%2Fstaging%2F2026-9-6%2F433452907-44100-2-f13e80c8dfefb.mp3 - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 富山発の和牛バーガーチェーン「将軍バーガー」を運営する株式会社ガネーシャCOO・本田大輝さんが登場。現在36億円の売上を2045年に2000億円へ引き上げるべく、「インバウンドのいない地方都市での出店」と「グローバル展開でのローカライズ」という2つの難題を持ち込んだ。三浦がその場で1時間、グローバル観光地→地方ハブ→サブブランド→フードコートプロデュース事業という段階的な勝ち筋を組み立てていく。 ## この回が答えていること ### 将軍バーガーの現在の売上規模と2000億円目標の根拠は何か? 本期売上は36億円で、2027年に58億円を目指す。2000億円(2045年目標)は、国内で100億円規模を達成した際のシェアをヨーロッパ・アメリカ・アジアの市場規模に当てはめた試算。シェイクシャックが1000億円近くを稼ぐアメリカ市場の大きさも根拠として挙げられた。 ### インバウンドが少ない地方都市での出店がうまくいかない構造的な理由は? 和牛使用で客単価が約2000円と高く、地方では1日70人という損益分岐点の確保が難しい。加えて日本人はハンバーガーをディナーに選ばない傾向があり、地方ほど夜の集客がほぼ見込めない。インバウンド客なしでは利益が出にくい構造になっている。 ### 三浦が提案した地方・海外展開の段階的戦略とはどのようなものか? フェーズ1で日本の観光地を制覇して「日本の名物」に、フェーズ2でNY・パリ・ミラノ等に出店して「世界の憧れ」を作り、フェーズ3で地方の交通ハブへ進出、フェーズ4で低価格サブブランドを展開して「国民食」へ。グローバルで憧れを先に作ってから地方に降りる順序が核心。 ### 14ブランドを持つガネーシャの強みをどう活かした事業構想が示されたか? 14ブランドの多業態を活かし、まず富山で「将軍フードテーマパーク」を作ってバズらせ、その実績をもとに地方のイオン等の不振フードコートをまるごと受託運営するフードコートプロデュースビジネスへの展開が提案された。最終的には海外での日本食テーマパーク構想にまで及んだ。 ### 地方での認知度を高める具体的な手段として何が挙げられたか? 書籍の出版とイオンモールへの出店の2つ。書籍は書店に並ぶことで受動的な発見を生み、地方テレビ局への売り込みに使える。イオンへの出店は採算より広告費と捉え、誰もが行く場所に置くことでブランドの普及感を示す戦略として提案された。 ## 本文 ## 将軍バーガーとガネーシャの現在地 株式会社ガネーシャのCOO・本田大輝さんは、富山の家業「焼肉ハウス大将軍」を25歳で立て直した後、和牛専門の「将軍バーガー」を立ち上げた。現在は北陸で14ブランドを展開するローカル事業と、将軍バーガーのグローバルチェーン化という二軸で経営する。本期売上は36億円、2027年には58億円を見込む。長期目標は2045年に2000億円で、国内市場でのシェアを欧米・アジア市場に当てはめた試算が根拠だ。シェイクシャックが1000億円近くを稼ぐアメリカ市場の規模も見据えている。 出店先はススキノ、ニセコ、新宿、浅草、渋谷、金沢、横浜赤レンガ、京都祇園、大阪、沖縄恩納村・宮古島など観光地が中心。都内では客の7割がインバウンド、地方観光地でも6割が海外からの来客だ。将軍バーガーのほか、将軍ピザ、韓国料理の豚まじん、足軽おにぎりなども展開。バディカのドーナツ屋の共同運営や、原価率80%で赤字だったラーメン店の経営立て直しなど、外食プロデュース事業も手がける。来年3月にはニューヨーク1号店、ロンドン店もすでにオープンした。 ## 2つの課題:地方出店と海外展開 本田さんが持ち込んだ悩みは2つ。1つは「観光地戦略は機能しているが、インバウンドのいない地方都市でどう利益を出すか」。和牛を使うため客単価は2000円前後と高く、損益分岐点は1日70人。地方では所得水準の問題もあり、ランチで2000円を払う層は薄い。さらに日本人はハンバーガーをディナーに選ばない傾向があり、地方ほど夜の集客がほぼ見込めない。2つ目は「海外でどうローカライズして外国人に響かせるか」。100億円の目標達成には観光地だけでは足りないという認識もあり、地方出店の必要性と海外戦略の両立が課題だ。 ## 三浦が提示した4フェーズ戦略 三浦がまず提案したのは「地方より先にグローバル観光地を制圧する」という発想の転換だった。段階を整理すると次のようになる。 **フェーズ1**で日本の観光地を押さえて「日本の名物」になる。**フェーズ2**でニューヨーク・パリ・ミラノ・ソウルなどグローバル観光地に出店し「世界の憧れ」を確立する。**フェーズ3**では、その憧れを携えて金沢駅・富山駅・福岡駅といった地方の交通ハブに出店し「日本の誇り」にする。**フェーズ4**で地方の非観光地にはサブブランドを展開。価格帯を下げた「老中バーガー」「帝バーガー」のような別ブランドを作り、サブブランド店で将軍バーガー本店への憧れを醸成しながら「国民食」へと昇華させる。ユニクロに対するGU、ジョルジオ アルマーニに対するエンポリオ アルマーニと同じ上下ブランド構造だ。 比較対象として挙がったのが一蘭。単価の高さが将軍バーガーとの違いだとしつつ、ブランドを丁寧に積み上げた点は共通の参照軸として示された。 ## フードテーマパーク→フードコートプロデュース事業 三浦がさらに踏み込んだのが、14ブランドという多業態の強みを活かした事業構想だ。まず富山で「将軍フードテーマパーク」を作り、ハンバーガー・ピザ・おにぎり・焼肉など複数業態を一カ所に集結させてバズらせる。恵比寿横丁のような横丁ブームが数年周期で来ることを踏まえ、地域の店舗も巻き込みながら「人が集まる場所」として定着させる。 次にその実績をもとに、イオンやショッピングモールの不振フードコートをまるごと受託運営する「フードコートプロデュースビジネス」に転換する(フェーズ5)。ガネーシャはイタリアン・韓国料理・おにぎりなど多業態を持つため、フードコート全体を自社でカバーできる。最終的にはこのモデルを海外にも輸出し、星野リゾートなどと組んだグローバルな日本食テーマパークにまで発展させる(フェーズ6)。事業が軌道に乗ればディズニーやラスベガスのMGMグループへのM&Aも視野に入れ、資本を得た上でスケールさせる道筋も提示された。 ## 認知拡大の具体策:書籍・イオン・おいしいファーム 地方での認知を広げる実践的な手段として三浦が挙げたのは2つ。1つは書籍の出版。インターネットは検索しなければ見つからないが、本は書店に並ぶことで受動的な発見が生まれる。書籍を携えて地方テレビ局に売り込むと、コンテンツに困っているローカル局が取り上げやすく、個人の知名度が効率よく上がる。2つ目はイオンモールへの出店。採算よりも「広告費」として捉え、誰もが訪れる場所に店を置くことでブランドの普及感を示す。三浦はテスラがイオンモールの好立地に展示してある例を引き、「買う気がなくても当たり前の存在として刷り込まれる」広告効果を説明した。 ブランド構築の手本として詳しく語られたのが「おいしいファーム」の戦略だ。工場で製造する高品質イチゴを最初はミシュラン三ツ星レストラン全店に無償配布し、フード関係者の口コミで「めちゃくちゃうまいイチゴ」として広まった。セレブリティが欲しがる存在になった後、アメリカの最高級スーパーのみで販売を開始し、ようやく一般流通へと拡大した。「ブランドは一番上から作らないと下に降りてこない」——この原則を将軍バーガーのニューヨーク出店戦略にも適用すべきだと三浦は強調した。 ## この回の要点 - ブランドは「上から下へ」しか作れない。グローバルの憧れを先に確立してから地方・大衆へ降りるのが正しい順序であり、地方出店はその後のフェーズ。 - 14ブランドという多業態の強みを活かしたフードコートプロデュース事業は、将軍バーガー単体を超える新たな収益軸になりうる構想として提示された。 - 地方での認知拡大には書籍出版+地方テレビ局への売り込みが有効。インターネット広告と違い、書店という物理的な接点が受動的なリーチを生む。