# 2023年9月2日放送 朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0 - Show: 朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン - Published: 2025-11-15 - Canonical: https://podc.club/episode/1852955890_54d99d4c97d6.html - Audio: https://traffic.omny.fm/d/clips/67122501-9b17-4d77-84bd-a93d00dc791e/b16b6f46-7419-420d-9c10-b395006d31b1/10b21287-7cb0-4b95-93b4-b39500919fbc/audio.mp3?utm_source=Podcast&in_playlist=0f95aa3b-39e8-4f0d-bdd8-b395006d384e - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 2023年9月2日、朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0が11ヶ月ぶりに一夜限り復活。若林(オードリー)とDJ松永を交えた誕生日会の顛末、作家・西かな子の手術体験に着想を得たカードテーマ「全身麻酔の寸前に口走りそうなこと」、そして花見で出会ったアルコアンドピース平子の妻・真由美さんへの驚嘆が語られた30分。 ## この回が答えていること ### 告知コメントをめぐって加藤千恵とスタッフの間に何があったのか? 加藤が歌人・俳人として「これしかない」と込めた固有名詞入りのコメントが、担当の富山さんから3回差し戻された。俳句的な「動かせない言葉」として選んだつもりが、特定団体名を含むとして採用できなかった。 ### 若林とDJ松永を招いた誕生日会ではどんなエピソードがあったか? 若林が朝井の著書『性欲』の表紙の色に合わせた深藍の「世界一柔らかいタオル」とチェーン店のれん分け個人店の寿司を持参。DJ松永はカリン島とタンポポ茶で笑いを誘った。加藤が松永の誕生日にケーキを持参すると、松永は到着前まで一人ででんぐり返しを繰り返し首を痛め、シップを貼って待ち構えていた。 ### 今夜のカードテーマ「全身麻酔の寸前に口走りそうなこと」はどこから生まれたのか? 作家・西かな子がカナダと日本で手術を経験し、日本の丁寧な医療に安堵するあまり全身麻酔で意識を失う直前に「うちなーって安心するわー」と口走ったエピソードを二人が聞き、自分たちならどうかと考えたことがテーマになった。 ### 朝井と加藤は自分なら麻酔直前に何を言うと考えているか? 朝井は「デパチカ」と答えた。デパ地下の惣菜を眺める瞬間が最も感情が高ぶり、人の家に行く口実としてデパ地下を使うほど愛している自覚があるため。加藤は「村人です」と答えた。数年前の人狼で占い師役なのに村を全滅させた後悔が今も消えないため。 ### 西かな子宅の花見で加藤が最も印象に残ったのは誰でなぜか? 平子(アルコアンドピース)の大きな体と低い声に、実家を出て以来触れていなかった「父性」を感じ抱きつきそうになった。一方、妻の真由美さんは全員初対面の場で誰より自然体かつ楽しそうに場を動かし、作家ばかりの会に溶け込む姿を「人間を超えた妖怪の域」と絶賛した。 ## 本文 ## 11ヶ月ぶりの復活と告知コメント3度差し戻し騒動 朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポンは2015年4月から2016年3月まで1年間レギュラー放送され、2022年10月に6年半ぶりの一夜限り復活を果たした。今回はそこからさらに11ヶ月ぶりの復活となる。 復活告知の文章をめぐって一悶着があった。加藤が歌人・俳人として「動かせない言葉」を選んで書いたコメントが、担当スタッフ・富山さんからグループラインで「一回確認させてください」と3度差し戻された。理由は加藤が歌人・俳人であることに関連する固有名詞(特定の団体名)が入っていたため。加藤は「俳句や短歌では文字数が限られるからこそ固有名詞に意味が生まれる。それと同じ意味で選んだ言葉だった」と訴えたが、結局3往復の末に修正した。富山さんは「ちょっとどうでしょうね」「ちょっとこれじゃ難しい」と柔らかく断り続けたといい、朝井は「卓球のリタイヤスぐらい」と表現した。 また、前回復活時のラジコ聴取者数について打ち合わせで「上位だった」との報告を受けた際、二人は全番組中での順位と勘違いして大喜び。実際は土曜オールナイトニッポンゼロのカテゴリ内での話だったと判明し、恥ずかしい思いをしたと明かした。 ## 若林・DJ松永との誕生日エピソード 朝井の5月31日の誕生日前後に、若林(オードリー)とDJ松永が家に来た。若林が到着した際、朝井は百貨店の袋に気づきながらもプレゼントを悟られまいと自分で部屋まで運び、中身は見ないでいた。帰り際に若林から「最近誕生日近いよね」と言われ、深い藍色の「世界一柔らかいタオル」を受け取った。朝井の著書『性欲』の表紙のイメージに合わせて選んでくれたと聞き、「そんなプレゼント選びをしてくれるんだ」と感動。持参した寿司も、全国チェーン店の料理人がのれん分けして出した個人店のもので、高すぎず食べやすく、相手を恐縮させない絶妙な選択だった。DJ松永はカリン島とタンポポ茶を持参し、「おじいちゃん呼んだのか」と二人に突っ込まれた。 後日、加藤がDJ松永の誕生日にケーキを持って遊びに行くと、リビングのローテーブルが端に寄せられ広い空間が作られており、松永は首にシップを貼っていた。理由を聞くと「(朝井)寮が来るまででんぐり返しをしていた」とのこと。一人で繰り返しでんぐり返しをした結果、首を痛めて待ち構えていたという衝撃のエピソードで二人は爆笑した。 ## カードテーマ「全身麻酔の寸前に口走りそうなこと」の誕生 今夜のリスナー投稿テーマは「今全身麻酔を受けたとして、意識をなくす寸前に口走りそうなこと」。発端は作家・西かな子(著書『雲を探す』川出書房)の実体験だ。 西さんはカナダ在住中に乳がんと診断され、日帰り手術や処置の自己管理など、日本とは大きく異なる医療制度を英語環境で経験した。帰国後に日本で別の手術を受けた際、丁寧な入院体制に深く安堵し、全身麻酔で意識を失う直前に「うちなーって安心するわー」と口走った。本人に記憶はなく、後から医師に教えてもらったという。二人がお見舞いに行った際にこの話を聞き、大笑いしながら「自分たちならどうだろう」と考えはじめたことがテーマの起点となった。 朝井は「デパチカ(デパートの地下食品売り場)と言うと思う」と答えた。デパ地下で見たこともないお惣菜を眺めている時が人生で最も感情が高ぶっており、誰かの家への持ち寄り料理を買うためにデパ地下へ行くのではなく、デパ地下に行くための口実として人の家を利用しているほどだと自覚しており、「34歳の人生でこれが残りそうだと気づいてめちゃくちゃ落ち込んだ」と語った。 加藤は「村人です」と答えた。数年前に熱中した人狼ゲームで、占い師の役を担いながら村を全滅させてしまったプレイが今も頭を離れず、あの時の占い先を変えれば勝てたと繰り返し後悔しているため。最初に届いた投稿はカードネーム「塩舐大」さんの「なんか楽しいことないかな」。趣味がなく気づくとこの言葉が口をついて出ると書かれており、「年を重ねた後にこれをずっと繰り返していたら切ない」と二人は語った。 ## 花見で出会った平子夫妻——父性と「妖怪」 数年ぶりに開催された西かな子宅の花見に、朝井がアルコアンドピースの平子さんを呼んだ。平子さんは妻の真由美さんを連れてきた。 加藤は平子さんにドアを開けた瞬間、大きな体と低い声に「全身を預けそうになった」と振り返る。実家を出てから長らく触れていなかった「父性」を感じ、反射的に抱きつきそうになったほどだという。「日本に父性が足りていない」というのが加藤の結論だ。 真由美さんについては、全員初対面の場(作家・芸能関係者など)に一番のアウェーとして参加しながら、誰よりも楽しそうに自然体で場を動かし、相手にも気を使わせない振る舞いが際立っていたと絶賛した。加藤は「作家の集まりでは自分は比較的話せる方だと思っていたが、真由美さんは完全に別格。人間を超えた妖怪の域」と評した。 ## この回の要点 - 加藤千恵が告知コメントに込めた歌人としてのこだわりが固有名詞問題で3回差し戻されたように、ラジオの「一言」には作家の言語観と放送上の制約が衝突する場面がある - 若林・DJ松永との誕生日エピソードや全身麻酔テーマの議論を通じ、日常の些細な執着や後悔が人の核心を映すという視点が繰り返し浮かび上がる - 西かな子宅の花見で平子夫妻に感じた「父性」と「場を作る妖怪的な社交力」への驚嘆は、作家・文筆家の交友圏ならではの鋭い人物観察として語られた