味な副音声 ~voice of food~いまは日本チャートの100位圏外です
パルテノがこんなにおいしいってみな知ってたのか…?!平野のこの夏おいしかった食べ物
パーソナリティ・平野咲子がこの夏ハマった食べ物を一人で振り返る回。森永乳業のギリシャヨーグルト「パルテノ 蜂蜜付き」への15年越しの衝撃的な出会い、六本木のフレンチ「ル・ブルギニオン」10年ぶりの再訪、屋久島で訪れた中華料理店での素材感に満ちたコース、そして締めに語られた西麻布・茶禅華の球体酢豚サクランボ爆発事件まで、食体験の記憶が次々と引き出される。
この回が答えていること
パルテノ(ギリシャヨーグルト)がここまで平野をハマらせた理由は何か?
セブンイレブンのビリヤニのライタ代わりに購入したのが最初の出会い。濃厚でなめらかなテクスチャー、深いコク、発酵由来の鋭い酸味のバランスが完璧で、後がけの蜂蜜がプレーンな部分と甘い部分の緩急を生み飽きさせない。プロテイン8.2gで発酵食品という点も加わり、4個まとめ買いが習慣になった。
ル・ブルギニオンでの食事体験はどのようなものだったか?
10年ぶりの再訪で、夏のアユのリゾットなどを堪能。「なぜ?と考える余地が一切ない」ほど食材・調理・皿上のすべてが必然的に調和しており、何十年もの積み重ねの境地を感じた。食後にシェフが無邪気な笑顔で見送ってくれ、感動のまま長距離を歩いて帰った。
屋久島の中華料理店・資生堂々ではどんな料理が出たのか?
揚げたヘチマにバジルとユーリンソース、バターナッツかぼちゃのスーピン(繊細なパイ包み)、ゴーヤと地元みかんの苦味コラボ、アオリイカの料理、そしてシェフが前夜にワナで川から捕ったゴマウナギ。ウナギは臭みゼロの未知の食感で、全体に「食材の持ち味を濁らせない」姿勢が貫かれていた。
鮎の食事会で平野はどんな気づきを得たか?
70代のフードジャーナリストの先輩に誘われ、産地だけで川が分かるレベルの鮎愛好家と本格的な鮎の食事会に参加。「情報として分かる」と「内側から分かる」の違いを痛感し、自分はまだ鮎の何も分かっていないと実感。本当にアユを味わう人は「アユはその川の記憶そのもの」という境地にいると知った。
茶禅華の酢豚はなぜ「セーラームーンの変身シーン」と表現されるほどの衝撃だったのか?
一皿に球体状の酢豚が一個だけ載って出てきて、一口でかじったら中のサクランボが弾けた。酢豚×サクランボという想定外の組み合わせと果汁の瑞々しさで脳内に光と宇宙が広がり、思わず「セーラームーンの変身シーン」と表現。同席者に伝えても伝わらないと思い黙っていたことをこの番組でようやく語れたと明かした。
秋の憂いと、食べ物が体を救う話
第279回は、すっかり秋になった収録時点から始まる。平野咲子は「意味もなくへこむ秋」について語り、中医学では秋の感情は「悲しみ・憂い」で、空気の乾燥が肺にダメージを与えて気の巡りが滞るためとされると紹介。ある料理家による小規模な中国料理とお茶のイベントに参加し、春巻きや秋味のあんみつをいただいて元気になったエピソードを添える。「落ち込んだら落ち込んだままにしないで、自分なりの回復の手段を取ってほしい」と、いつもよりしっとりした入りで今回の本題へ向かう。
この夏最大のハマりもの:パルテノ 蜂蜜付き
一つ目に挙げたのが、森永乳業のギリシャヨーグルト「パルテノ 蜂蜜付き」。2011年発売で15年前から存在していたのに、「誰も教えてくれなかった」と言うほど今夏が初めての本格的な出会いだった。
きっかけはセブンイレブンで話題になったビリヤニ(稲田さん監修・エリックサウス版)のライタ代わりに、ふらりと無糖ヨーグルトを探したこと。買ったパルテノを味見した瞬間、「こんなに濃厚でなめらかなテクスチャーが何?」と固まったという。
改めて単独でスーパーで買い直し、食べてわかったその構造をこう語る。まずリッチでなめらかなテクスチャー。次にまとわりつくような深いコク。そこに発酵由来の切れ味のいい酸味が入ることで重さをリセット。さらに後がけの蜂蜜が粘度ごとのって、プレーンなゾーンと甘さの多いゾーンを行ったり来たりできるため飽きない。プロテイン8.2g、発酵食品という健康面もあり、「こんなすごいおやつがあるなら、お菓子屋さんなんて始められなかった」とまで言い切った。欠品なしでいつでも4個まとめ買いできる安心感も愛おしいと強調。森永乳業からの協賛は一切なく、完全に自腹の熱愛であることも付け加えた。
ル・ブルギニオン、10年ぶりの再訪
7月末、急に「夏のフレンチが食べたい」という気分が訪れた平野は、その日の夜ダメ元で六本木のフレンチ「ル・ブルギニオン」に電話。開業から25年以上の名店で、フロリレージュやアニュなど有名店にシェフを輩出している。10年ぶりの再訪だったが、たまたま席が取れた。
夏のアユのリゾットをはじめ、料理全体の印象を「なぜ?と考える隙が一切ない」と表現。食材・調理・皿上のすべてが必然で調和しており、何十年も積み重ねてきた境地を感じたという。平野はかねて「考えない料理が好き」とフライドポテトの回で語っていたが、今回は「考え尽くされすぎてこちらに考える余地を与えない料理」という別ジャンルだと気づいた。食後にシェフが無邪気な笑顔で「それは良かったです」と見送ってくれたことも含め、「店内の黄色い温かい空気ごと、食の神様に祝福されている店だ」と感じたと語る。感動のあまりヒールをビーチサンダルに履き替え、Spotifyで曲を流しながら六本木から長距離を歩いて帰った。
鮎の「川の記憶」を知った食事会
ル・ブルギニオンで食べたアユのリゾットに触れる流れで、別の食体験も語られた。70代のフードジャーナリストの大先輩に誘われた鮎の食事会で、産地を見ただけでその川がわかるレベルの鮎愛好家と同席。「情報として分かる」と「内側から分かる」の違いを目の当たりにし、「自分はまだ鮎の何も分かっていなかった」と痛感したという。本当に鮎を味わう人は「鮎はその川の記憶そのもの」という境地にいると知り、毎年夏に鮎を食べ続けたいと改めて思ったと語った。
屋久島・資生堂々と雪ごけ屋
5〜6年ぶりに訪れた鹿児島県の屋久島。旅の最大の目的は、もともと糸島で営業していた中華料理店「資生堂々」への念願の再訪だった。移転後初めての訪問となった今回、窓の向こうに山と空が広がり、住み着いた猫が2匹いる環境の中でコースをいただいた。
印象に残った料理を列挙すると——揚げたヘチマにバジルとユーリンソースをかけたもの(かじった瞬間にヘチマの水分がじゅわっと弾ける)、バターナッツかぼちゃのスーピン(天津の一種の繊細なパイ生地に包んだあん、かじると甘い湯気がふわっと口に広がる)、ゴーヤと地元の黒島みかんを組み合わせた苦味のコラボレーション、アオリイカの滑らかさを生かした一皿、そしてシェフが前夜にワナを仕掛けて目の前の川で捕ったゴマウナギ。このウナギは臭みゼロで「ギュイングギン」という未知の食感だったという。料理全体の印象を「ほたるを両手でそっと捕まえるように食材の持ち味を濁らせない」と表現した。
屋久島に住んでいた詩人の著書の一節「一生かけても、二生かけても、十回生まれ変わっても学び尽くせないほどの宝が周囲100キロの小さな島にある」を引用し、資生堂々のシェフの姿勢と重ねた。
同じ屋久島で立ち寄った「雪ごけ屋」というカフェも印象的。大きな窓の向こうに緑が広がるカウンター席で本を読みながらお茶とお菓子を楽しんだ。そこで少量だけ買ったクッキーが絶品で、オンライン販売もなく「なぜもっと買わなかったのか」と猛烈に後悔したと語った。
番外:茶禅華の球体酢豚とサクランボ
締めに入ってから追加で語られたのが、西麻布の中国料理「茶禅華」での体験。一皿に球体状の一口サイズの酢豚が一個だけ載って出てきて、言われた通り一口でかじったら中からサクランボが弾けた。「頭の中で突然セーラームーンの変身シーンが始まった——光、リボン、宇宙」と表現するほどの衝撃。同席者には「伝わらないだろう」と思い黙っていたこの感動を、この番組でようやく言えたと締めくくった。
この回の要点
- パルテノ(森永乳業・ギリシャヨーグルト蜂蜜付き)はビリヤニのライタ代わりに購入したのが縁で今夏最大のハマりものに。濃厚コクと発酵酸味と蜂蜜の構造的な完璧さに加え、プロテイン8.2gの栄養面も後押しした。
- ル・ブルギニオンの料理を「考え尽くされすぎて考える余地がない料理」と表現。単純な素朴さで考えない料理(フライドポテト)とは異なる「熟練の必然」という別ジャンルを発見した回でもある。
- 屋久島・資生堂々の料理は「食材の持ち味を濁らせない」姿勢が全皿に貫かれており、前夜に川でワナ捕りしたゴマウナギなど島の自然が皿に直結していた。
この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。