# 番組開始10年目の節目に「10人限定子供寄席」開催決定!〜学校教育に「講談」を入れよう! - Show: 問わず語りの神田伯山 - Published: 2026-10-09 - Canonical: https://podc.club/episode/1647162945_157ce4b1cb5b.html - Audio: https://pdst.fm/e/pscrb.fm/rss/p/traffic.megaphone.fm/TBS5541626679.mp3 - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 2017年4月スタートの「問わず語りの神田伯山」が10年目に突入。節目のイベント代わりに、静岡での講談公演の前哨戦として自分の子供と友人10人を招いた「ミニ寄席」を公民館で開催すると明かす。あわせて、文楽の竹本織太夫が大阪の小学校で26年間毎週金曜に文楽授業を続けていると知り、講談を学校教育に組み込む夢を熱く語った回。 ## この回が答えていること ### なぜ10周年イベントではなく「10人限定子供寄席」を開くことにしたのか? 静岡の主催者から「子供100人に向けて講談をやってほしい」と依頼を受けたのがきっかけ。弟子たちの実力を見極めるため、まず自分の子供と友人10人に試演する「ミニ寄席」を公民館で開くことにした。妻を査定役に置き、その結果次第で静岡本番をやるかどうか決めると弟子に伝えた。 ### 子供向け講談の演目として伯山はどんな話を候補に挙げているか? 「高袖のおときち」(12歳ほどの少年がテンポよく啖呵を切る話)と「荒大名の茶の湯(荒茶)」(関ヶ原前夜の武将たちが茶室でくしゃみ・鼻水のドタバタを演じる話)を候補に挙げ、後者は歴史的背景を省いてギャグだけに絞る方向も検討している。 ### 伯山の子供は父親の職業について何を信じていたか? 1〜2年前まで「YouTuber」だと思っており、師匠・神田松鯉を「YouTubeを始めた人=ヒカキンより上の世代のYouTuber」と信じていた。最近ようやく父が講談師と知り、「お父さんの芸は渋い」と評している。 ### 文楽の竹本織太夫は子供への伝統芸能普及のために何をしているか? 大阪・高津小学校で26年間、毎週金曜日に文楽の授業を行っている。子供サイズの人形を用意し、小学5・6年生に三味線や義太夫を教えており、その授業からプロになった卒業生もいる。 ### 講談が学校の学習指導要領に入っていない現状について伯山はどう考えているか? 能・人形浄瑠璃・歌舞伎・落語まで学習指導要領に入っているのに講談だけ未収録だと憤る。教科書付属CDへの「ごん狐」収録と教科書掲載で「リーチはかかっている」と語り、義務教育への組み込みを本気で狙っている。 ## 本文 ## 笑い屋・茂藤くんの食道がん疑惑 隣席する笑い屋の茂藤くんが咳き込みながら笑い続けていた。伯山がラジオで自分の大腸検査の話をすると、リスナーから「どこのクリニックですか」と真剣な問い合わせが来るほどになっていた。茂藤くんがクリニックを受診すると「食道がんの可能性あり」と告げられ、伯山も内心心配していた。しかし再検査の結果、食道がんは否定された。悪化している部位があるとして投薬治療を開始することになり、伯山は「ギリギリで割ってる」と安堵しつつ、死んでもラッパを離さなかった木口小平(日清戦争の少年兵)に例えて「首が飛んでも笑ってみせる精神」とからかった。 ## 「10人限定子供寄席」誕生の経緯 白山一門(梅乃城・青乃城・若乃城・豊松の4人)では毎年8月、静岡でお化け屋敷を訪れる恒例行事があり、今年はそこでお寺を借りての一門会も計画していた。ところが静岡の主催者から「午前中に子供たち100人くらいに向けて講談をやってもらえないか」と打診を受けた。 伯山自身は神田伯山を襲名してから7〜8年、子供向けの学校寄席をやっていない。一方で弟子たちはすでに学校寄席を経験しており、「子供たちに評判いい」と自信をのぞかせていた。弟子の一人は「和田平介」の武将話で子供をウケさせ、鬼滅の刃風のポーズを冒頭に差し込んだり、「腰の海」のくだりで金玉に当たるギャグを5回以上繰り返したりして笑いを取っているという。伯山は「本寸法じゃない」と苦笑しながらも、その実力をまだ自分の目で確認していないと認めた。 そこで思いついたのが、自分の子供と友人10人を公民館に招く「ミニ寄席」だ。妻が事務所の社長を務めており、彼女を査定役に立てて弟子たちとともに臨む形とした。妻は「受けなかったら静岡はやらない」と弟子たちに言い渡している。 ## 子供の本音と演目選び 伯山の子供は「お父さんの芸は渋い。友達がウケなかったら友人関係に亀裂が入るから嫌だ」と本音を告げた。伯山は「100年に1人と言われてんだ」と反発しつつも、プレッシャーを感じている。子供からのフォローとして「ベストファーザー賞の盾を横に置いておけばいい」という提案があった。「おさるのジョージ」の黄色いおじさんと同じ賞を取ったことで、子供の友人たちの間では神扱いされているとのこと。 演目の候補は2つ。ひとつは「高袖のおときち」で、12歳ほどの少年がテンポよく啖呵を切る講談。かつて弟子の神田しおりがこれを演じて子供に大ウケし一世を風靡したという。もうひとつは「荒大名の茶の湯(荒茶)」で、関ヶ原前夜に家康の家臣が加藤清正・黒田長政・福島正則・細川忠興ら荒大名7人を茶室に招くフィクション。作法を知らない武将たちが細川のくしゃみや鼻水を次々と真似してドタバタする話だ。歴史的背景を子供向けに解説すべきか、それとも全部省いて「お茶に鼻水が入るだけのカトちゃん状態」に絞るべきか、伯山自身もまだ迷っている。 ## 竹本織太夫の26年と講談義務教育化の夢 文楽の太夫・竹本織太夫(51歳、再来年に竹本綱太夫の名跡を継ぐ予定)が大阪・高津小学校で毎週金曜日に26年間、文楽の授業を続けていると新宿末広亭の楽屋で聞いた。子供サイズの人形を用意し、小学5・6年生に三味線や義太夫を教えており、卒業生のなかにはプロになった人もいるという。伯山は「俺はラジオで妄想を垂れ流してるだけなのに、コツコツと26年間教え続けている織太夫さんは本当にすごい」と感服した。 伯山はかねてから講談の学校教育への組み込みを訴えている。学習指導要領には能・人形浄瑠璃・歌舞伎・落語まで列挙されているのに講談だけが入っていない。一方で国語の教科書付属CDに「ごん狐」の朗読で収録されており、教科書本文にも登場した実績から「リーチはかかっている」と語った。義務教育化を阻む要因として「戦前に講談が軍事教育に使われた歴史があり、日教組が敬遠している可能性がある」と分析し、「日教組を丸め込むしかない」と半ば本気で語っていた。 放送の最後には、師匠・神田松鯉(84歳)が伯山の前座時代について語るテレビ東京の番組「ドアーズ 人生の鍵をくれた人」が当日夜23時58分にオンエアされることも告知した。 ## この回の要点 - 静岡の子供100人向け講談公演の前哨戦として、自分の子供と友人10人を招いた公民館ミニ寄席を開催予定。弟子の実力と自分の腕を同時に試す場になる。 - 学習指導要領に落語まで入っているのに講談だけ未収録。教科書CDや教科書掲載で「リーチはかかっている」と語り、義務教育への組み込みを本気で目指している。 - 竹本織太夫が26年間毎週小学校で文楽を教え続けていると聞き、地道な継続こそが伝統芸能普及の本道だと痛感した。