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Hot Entry! 最新回のゲストは Rol3ert。英語でじっくり語る最新回

ジェーン・スー 生活は踊る · 社会/文化

お悩み解消コーナー「相談は踊る」

2026-10-22 · 20分 · 3分で読める

小学校教員のロマネさん(30代前半男性)から、学級崩壊が繰り返される学校での子どもとの関わり方について相談が届いた。担任ではない立場でどこまで関与すべきか、「もっとできるんじゃないか」という気持ちにどう折り合いをつけるかを問いかけ、ジェーン・スーとウガジンが子どもの心理・毅然とした態度の定義・職域の線引きについて率直に語った。

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この回が答えていること

  • 問題行動をとる子どもたちはなぜそうした行動をとるのか?

    家庭環境に何らかの困難を抱えているケースが多い。小学生は親や兄弟にされたことしか知らず、それを模倣して誰かにやるしかない。大人の注意を引きたいという行動として現れることもあり、台風の目になっている子は特にその傾向が強いとスーは指摘した。

  • 毅然とした態度と威圧的な態度は何が違うのか?

    威圧的とは恐怖でコントロールすること。毅然とは、子どもが投げてくる挑発の「ボール」を受け取らないこと。みんなの前で怒鳴る必要はなく、ただ乗らないでいれば「これは面白くない」と子どもは学んでいく、とスーは整理した。

  • 担任でない先生が学級崩壊のクラスに関わるとき、具体的に何ができるか?

    目の前で困っている子を助けること、そして担任の先生と足並みを揃えた一貫した対応をすること。イニシアチブを取るよりも担任がのびのびとやれるようサポートする側に回る方がよく、担任でない先生だけ生徒にウケると担任が傷つく可能性もある。

  • 「自分がもっとできるんじゃないか」という気持ちにどう折り合いをつければいいか?

    「自分にできることが他にあるんじゃないか」ではなく「自分にできることは限られている」という認識を自分に染み込ませることだとスーは言い切った。学校全体の崩壊は職域の問題であり、管理職が動くべき話。一人で背負いすぎないことが最優先。

  • 子どもたちとの信頼関係を築くうえで最も重要なことは何か?

    先生の言動の一貫性。子どもは大人の矛盾に異様に敏感で、「あの時はよかったのになぜ今はダメ」という状況が強いイライラを生む。行動の予測がつくようにしていれば子どもはついてくる、とスーは語った。

相談の内容:学級崩壊が続く小学校で働く先生の悩み

ラジオネーム・ロマネさん(30代前半男性)は小学校の教員。勤務先では学級崩壊が繰り返され、辞めた先生や療養休暇に入った先生もいる。ロマネさん自身は問題行動の多い子たちの担任ではないが関わる機会があり、危ないことは止め、ダメなことはダメと伝えつつ、冗談を交えて話題を切り替えるなどの工夫もしている。容姿や運動神経をからかわれることもあるが、冗談で返したりやめるよう伝えたりしながら日々対応している。

問いかけは2点。「相手との関係を大切にしながら言うべきことをきちんと伝えるにはどうしたらいいか」「自分なりに頑張っているつもりでももっとできるんじゃないかと思ってしまうとき、どこで折り合いをつければいいか」。最近は小説、ポッドキャスト、妻との対話、そしてチャッピー(AIチャット)にも相談しているが答えが出ないという。

子どもの残酷さと、その背景にあるもの

ジェーン・スーは「自分の人生で一番残酷だったのは小学生の時」と振り返る。小学生は好き嫌いをその場のノリで決め、人を傷つけることが面白いと勘違いしている段階にある。大人になってもそれをやっていると「子どもっぽい」と言われるのは、まさに子どもがやることだからだ。

問題行動の台風の目になっている子は、家でめちゃくちゃ幸せなわけがないとスーは言う。小学生は親や兄弟にされたことしか知らず、それを模倣して誰かにやるしかない。からかわれているのかもしれないし、全然構われていないのかもしれない。大人の注意を引きたいという行動として現れるケースも多く、周囲の子はいじめられたくないとか一緒にやると楽しいという理由で加わっていることが多い。

子どもは大人のことを「全部見ている」

スーとウガジンは、子ども時代に先生のことをよく観察していたと口をそろえる。「あの先生はこういう時こういうことを言う」「この先生は強い先生には弱く出る」など、大人が思う以上に子どもは見ている。先生同士の対応に一貫性がなかったり辻褄が合わなかったりすることに子どもは異様に敏感で、それが強いイライラを生む。

「あの時はよかったのになぜ私はダメなのか」という状況が繰り返されると子どもの不満は膨らむ。逆に言えば、行動の予測がつくような一貫した対応をしていれば、子どもはついてくるとスーは語る。

「毅然」とは恐怖ではなく、ボールを受け取らないこと

毅然とした態度と威圧的な態度の違いについて、スーはこう整理する。威圧的とは恐怖でコントロールすること。毅然とは、投げられてきた挑発のボールをキャッチしないこと。先生をからかってクラスが笑えば自分がヒーローになれると思っている子に対しては、乗らないことが最も有効だ。子どもに恥をかかせる必要はないし、みんなの前で怒鳴る必要もない。ただそのボールを受け取らなければ、「これは面白くない」と子どもは学んでいく。

「もっとできるはず」ではなく「できることは限られている」という認識へ

スーが最も強調したのはここだ。「自分にできることが他にあるんじゃないか」と考えるのではなく、「自分にできることは限られている」という認識を自分に染み込ませること。学校全体の学級崩壊を個人で解決するのは不可能であり、それは管理職が動くべき問題。これは人との関わり方の問題ではなく、職域の問題だと言い切る。

ロマネさんができることは、目の前で困っている生徒を助けること、そして担任の先生と足並みを揃えた一貫した対応をしながらサポートに回ること。担任でない先生だけが生徒にウケてしまうと、担任の先生が傷つく可能性もある。学級崩壊で休職者が出るほどの状況では、まず自分が背負いすぎないことが最優先だとスーは訴えた。

この回の要点

  • 毅然とした態度とは威圧でも怒りでもなく、子どもが投げてくる挑発の「ボール」を受け取らないこと。一貫した対応が子どもの信頼の土台になる。
  • 問題行動の台風の目になっている子は家庭環境に困難を抱えていることが多く、大人の注意を引きたいという行動として現れている可能性がある。
  • 学校全体の崩壊問題を個人で解決しようとせず、職域を弁えて「自分にできることは限られている」という認識を自分に染み込ませることが最も大切。

小学校教員学級崩壊子どもの心理職場の境界線毅然とした態度

この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。