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ジェーン・スー 生活は踊る · 社会/文化

お悩み解消コーナー「相談は踊る」

2026-10-15 · 12分 · 3分で読める

高校1年生のリスナー・こたつむりさんが、運動部の同学年マネージャーとの関係に悩んでいる。最初は他の女子の悪口を言いまくって近づいてきたのに、最近急に先輩マネージャーにばかり話しかけてこちらを無視するようになった相手に、どう接すればいいか。ジェーン・スーが「天気と同じ」という比喩と「マネコ理論」を用いて、社会勉強としての心構えを伝えた。

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この回が答えていること

  • 苦手な相手と同じ部活を3年間続けるには、どんな距離感で接すればよいか?

    相手が近づいてこようが離れていこうが態度を変えないこと。橋は渡したままにするが、心の中に防壁を作って入ってこさせない。相手の機嫌で自分が動揺しないことが3年間続けるための核心だとスーは言う。

  • 悪口を言ってくる人に対して、どう対処するのが正解か?

    悪口には乗らず「そうなんだ」と流すのが正解。バイブスが合わない人との悪口は「とんでもない目に遭う」とスーが指摘。同意してしまうと後で「こたつむりさんがこう言っていた」と広められるリスクもある。

  • 急に冷たくなった相手に振り回されず、自分の態度を保つにはどうすればいいか?

    相手を「天気」と同じとみなすこと。雨が降っても自分のせいでなく、どうにもできないと分かっているから本気で怒らない。相手の態度も「この人の問題」と切り離して考える。

  • こういう「マネコタイプ」の人間は、これからの人生でどれほど出てくるのか?

    スーによれば、このタイプ(マネコ2、マネコ3)には社会に出てからうんざりするほど会う。先輩・上司・パートナーとして現れ、機嫌ひとつで周囲を支配しようとする。高校1年での出会いは「早めのレッスン」にすぎない。

  • 学校内の人に愚痴れない分、溜まったストレスをどう発散すればよいか?

    お母さんに「毎日5分マネコの悪口を聞いてくれ」と頼むのがスーの提案。何も言わずにただ聞いて「あなたは間違っていない、あいつが悪い」と言い続けてあげてほしい、と締めた。

相談の内容――同学年マネージャーとの板挟み

通算3012件目の相談は、高校1年生のリスナー・こたつむりさんから。母親に「スーさんに相談してみたら」と勧められて送ってきた。

男子運動部のマネージャーとして活動している彼女には、同学年にもう一人マネージャーがいる。その子は「自分のクラスの女子の悪口」を頻繁に話しかけてくるが、相手のことをよく知らないので同意もできず、「そうなんだ」と流し続けているという。そもそも相手は苦手なタイプだが、部活が大好きで3年間続けたいので、うまくやっていこうと気を使ってきた。

ところが最近になって、相手は突然先輩マネージャーにばかり話しかけ、こちらにはほとんど話しかけてこなくなった。こちらから声をかけても微妙な返事しか返ってこない。「なんで私がこんなに気を使ってきたのに」という怒りと悲しさが膨らんでいる。

学校の友人に話すと本人の耳に入りそうなので愚痴れず、溜まりに溜まって「そろそろ爆発しそう」な状態。スーさんならこういう状況でどうするか、と問いかけた。

スーの第一評価――すでに正しい判断をしている

スーはまず、こたつむりさんのとっている行動を高く評価した。「学校の子に話すとどっかで漏れる」と15歳で分かっていること、悪口に乗らず「そうなんだ」と流していること、この二点は本当に正しいとコメントした。

悪口は「心を許した人同士で徹底的にやるもの」であり、バイブスが合わない相手と悪口で盛り上がると「とんでもない目に遭う」とも言い添えた。悪口に同意した途端、「こたつむりさんがこういうことを言っていた」と周囲に広められるリスクがあるからだ。

「マネコ」理論――これは早めに来た社会勉強

スーは問題の同学年マネージャーを「マネコちゃん」と名づけ、このタイプの行動パターンを解説した。悪口でぐっと近づいて仲良くしようとしたかと思えば、離れていって冷たい態度をとることで注意を引こうとする。これは「自分の機嫌一つで相手をコントロールしようとする」行動だとスーは分析した。

そしてこのタイプ――マネコ2、マネコ3、マネコ軍団――には、社会に出てからうんざりするほど会うことになると言う。先輩、上司、パートナーとして現れ、機嫌を悪くしたり他の人と仲良くするところを見せつけたりして周囲をコントロールしようとする。「旅館のスリッパ持って追いかけ回してやりたい」とスーが言い放つほど厄介な存在だが、高校1年でその洗礼を受けたのは「ちょっと一人早くレッスンが来ちゃった」だけだ、と位置づけた。

「天気」の比喩――心の防壁を作る

スーが提案した核心的な考え方が「天気と同じ」という比喩だ。雨が降っても傷ついたとは言わない。なぜなら「自分のせいじゃない」「自分がどんなに頑張っても晴れにはならない」という二点が分かっているから。マネコちゃんの態度も同じで、こちらが気を使おうが使うまいが、相手の中の解釈で勝手に変わる。「私が何をしたんだ」という怒りは正しいが、答えは「何も関係ない」だとスーは言い切った。

具体的な接し方として、「橋は渡したままにするが、心の中に防壁を作って入ってこさせない」というイメージを示した。橋を壊すと対岸で大騒ぎされるので橋は残す。しかし心の中に柵を作り、相手が渡ってきてもこちら側に侵入させない仕組みを作る。何か言われても「この人の問題」と思い、自分の問題と切り離す練習だ。

これからどうするか――部活を楽しみ続けること

スーは「絶対に部活を楽しむことをやめない」ことを最も重要な指針として強調した。マネコちゃんが3年間続けるとは思えない、先輩マネージャーたちも「やばい子だな」と分かっているはずだ、とも言い添えた。

愚痴の発散先については、お母さんに「毎日5分マネコの悪口を聞いてくれ」と頼むことを提案。お母さんには何も言わずにただ聞いて、「あなたは間違っていない、あいつが悪い」と言い続けてあげてほしいと呼びかけた。

最後にスーは、自分を不愉快にさせる人が社会に存在すること自体を「社会のシステムのミス」と思わないでほしいと語った。好きじゃない人と同じ場所に居続けなければならないのが社会の8割。それがデフォルトだが、悲観しないでほしい。部活が大好きだと分かった時点で「学生時代の優勝は決定」だと締めくくった。

この回の要点

  • 苦手な相手の態度に一喜一憂せず自分の行動を変えないことが、3年間続けるための唯一の有効策。
  • 悪口で近づき冷たくして離れるタイプは社会に出てからも繰り返し登場する。高校1年でのこの体験は早めの社会勉強にすぎない。
  • 相手を「天気」とみなして心の中に防壁を作り侵入させないことで、部活そのものへの情熱を守り続けられる。

人間関係部活・マネージャー高校生の悩み悪口・陰口心の持ち方

この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。