# 【10月2日】イスラエル行き旅客機、操縦士が同僚刺し墜落図る-乗客ら突入し阻止 - Show: News Connect あなたと経済をつなぐ5分間 #ニュースコネクト - Published: 2026-10-02 - Canonical: https://podc.club/episode/1608666340_f9ffa7482662.html - Audio: https://anchor.fm/s/81fb5eec/podcast/play/126631188/https%3A%2F%2Fd3ctxlq1ktw2nl.cloudfront.net%2Fstaging%2F2026-9-1%2F3c49df22-d239-43b0-5ce5-9b649476abd9.mp3 - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 2026年9月30日、ドバイ発テルアビブ行きのフライドバイ1073便で、パイロットが機内備え付けの斧で同僚を突然襲撃し、機体が音速に迫る速度で急降下するパニックが発生した。乗客のヤニブ・ハユンさんらが操縦室に突入して機体を立て直し、174人の命が救われた。事件は、9.11後に強化されたコクピットドアが「密閉の罠」になるというジレンマを改めて浮き彫りにしている。 ## この回が答えていること ### フライドバイ1073便でパイロットは具体的にどのような行動を取り、機体はどうなったのか? サウジアラビア上空で、パイロットの一人が機内備え付けの非常用斧でもう一人のパイロットを突然襲撃。機体は機首を真下に向け、わずか30秒足らずで14,000フィート(約4,300メートル)以上を急降下し、過大な荷重で垂直尾翼のラダーが吹き飛ぶほどだった。 ### 絶体絶命の状況から乗客・乗員はどのようにして機体を立て直したのか? 首を斧で刺されて重傷を負ったインド人機長が、薄れゆく意識の中でコックピットの電子ドアのロックを解除。乗客のヤニブ・ハユンさんが操縦室に飛び込んで襲撃者を引き剥がし操縦桿を引き起こした。その後、非番のパイロットが操縦を引き継ぎサウジアラビアのタブーク空港に緊急着陸した。 ### 今回の事件に対しイスラエルのネタニヤフ首相はどう対応し、どのような政治的文脈があるか? ネタニヤフ首相は自ら空港へ出向いて生還した乗客を出迎え、「彼らは真のヒーローだ」と称賛した。数週間後に総選挙を控え、治安強化を掲げる首相にとって、この事件への対応は支持を引き寄せる好機にもなっているとみられる。 ### パイロットが意図的に機体を墜落させた疑いがある事故は過去にもあったか? 2015年にジャーマンウィングス機で副操縦士が意図的にフランスアルプスへ激突させた事故、2022年に巡航高度からほぼ垂直に急降下した中国東方航空機の墜落など、操縦士が意図的に機体を墜落させた疑いのある事故が過去にも起きている。 ### コクピットドアの強化はなぜ「諸刃の剣」になるのか? 9.11テロ後、ハイジャックを防ぐためコクピットドアは外部から絶対に開けられない防弾仕様に強化された。しかし操縦室内の人間が悪意や錯乱を抱いた場合、その頑強さが外部からの救出を完全に阻む「密閉の罠」に転じてしまうというジレンマがある。 ## 本文 ## 事件の概要:ドバイ発テルアビブ便でパイロットが同僚を襲撃 現地時間2026年9月30日の朝、UAEのドバイからイスラエルのテルアビブへ向かっていたフライドバイ1073便(ボーイング737MAX)で異常事態が発生した。乗客の大半がイスラエル人で、機内は穏やかな空気に包まれていたという。目的地まで残り1時間ほどとなったサウジアラビア上空で、コクピット内のパイロットの一人が機内備え付けの非常用斧を使い、もう一人のパイロットに突如襲いかかった。 ## 音速に迫る急降下──14,000フィートの恐怖 機体は機首を真下に向け、わずか30秒足らずで14,000フィート(約4,300メートル)以上を真っ逆さまに急降下した。そのスピードは音速に迫る勢いで、過大な荷重によって垂直尾翼のラダーが吹き飛ぶほどだった。絶体絶命の危機を最初に食い止めたのは、首などを斧で刺されて重傷を負ったインド人機長だった。薄れゆく意識の中で必死に抵抗し、内側からロックされていたコックピットの電子ドアの鍵を解除することに成功した。 ## 174人を救った乗客の決断 客席に悲鳴が響く中、最初に操縦室へ飛び込んだのが乗客のヤニブ・ハユンさんだった。ハユンさんは暴れる襲撃者を引き剥がして外へ引きずり出すと、自ら操縦桿を力いっぱい手前に引き戻し、機体を水平に戻し始めた。ハユンさんは後に「私は航空事故のドキュメンタリー番組をよく見ている」と振り返っている。さらに客席に乗り合わせていた非番のパイロットが操縦を引き継ぎ、機体はサウジアラビア北西部のタブーク空港へ奇跡の緊急着陸を果たした。174人全員が命を取り留めた。 ## ネタニヤフ首相の対応と政治的文脈 イスラエルのネタニヤフ首相は自ら空港へ出向き、生還した乗客たちを出迎え、「彼らは真のヒーローだ」と称賛した。一方、数週間後に総選挙を控え、治安強化を掲げて再選を目指す首相にとって、この事件への対応は支持を引き寄せる絶好の機会にもなっているとみられる。拘束されたパイロットの身元や動機について当局は公表しておらず、テロ組織の関与なのか、精神的な発作や自殺企図なのか、真相の究明が続けられている。 ## コクピットドアの「密閉の罠」──セキュリティのジレンマ パイロット自身による意図的な墜落は、航空業界が長年、最も防ぎにくいリスクとして議論してきた問題だ。2015年には副操縦士が意図的にフランスアルプスの山へ激突させたジャーマンウィングス機の事故、2022年には巡航高度からほぼ垂直に急降下した中国東方航空機の墜落が起きている。いずれも操縦士が意図的に機体を墜落させた疑いがある事故だ。 9.11テロ以降、ハイジャックを防ぐためコクピットのドアは外部から絶対に開けられない防弾仕様へと強化されてきた。しかしその頑強さは、操縦室の内部にいる人間が悪意や錯乱を抱いた場合、外部からの救出を完全に阻む「密閉の罠」に転じてしまう。今回は重傷を負った機長が命がけでドアのロックを解除したからこそ乗客の介入が可能になったが、もし操縦室のドアが閉ざされたままならば、174人を乗せた機体はそのまま墜落していた可能性がある。 ## この回の要点 - フライドバイ1073便でパイロットが斧で同僚を襲撃し機体が急降下、乗客ヤニブ・ハユンさんらの決死の行動で174人全員が救われた。 - 重傷を負った機長が意識を保ちコックピットドアを解錠したことが全ての起点となり、非番パイロットが最終着陸まで操縦を担った。 - 9.11後に強化されたコクピットの防弾ドアは、内部の人間が悪意を持った場合に救出を阻む「密閉の罠」となるジレンマを今回の事件が改めて示した。