# 【10月21日】火星衛星探査機MMX打ち上げ成功。5年後のサンプルリターン目指す - Show: News Connect あなたと経済をつなぐ5分間 #ニュースコネクト - Published: 2026-10-21 - Canonical: https://podc.club/episode/1608666340_dc98c9c8dfc5.html - Audio: https://anchor.fm/s/81fb5eec/podcast/play/127775183/https%3A%2F%2Fd3ctxlq1ktw2nl.cloudfront.net%2Fstaging%2F2026-9-20%2Fed6ddcc1-c85b-0124-7dde-8cb785989a23.mp3 - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 2026年10月20日、JAXAは世界初となる火星圏からのサンプルリターンを目指す探査機MMX(マーシャン・ムーンズ・エクスプロレーション)の打ち上げに成功した。H3ロケットで打ち上げられたMMXは約10か月かけて火星圏へ向かい、火星の衛星フォボスに着陸して砂を採取、2031年に地球へ帰還する計画だ。また、ロイター・イプソスの世論調査でトランプ大統領の支持率が31%と過去最低水準を記録したことも報告された。 ## この回が答えていること ### MMXとはどのような探査機で、何を最大のミッションとしているのか? MMXは火星の衛星フォボスに着陸し、10g以上の砂を採取して地球へ持ち帰る世界初の火星圏サンプルリターン探査機。フォボスの誕生の謎解明と、砂に含まれる可能性がある火星由来物質の採取が最大のミッションだ。 ### MMXのミッションスケジュールはどのようになっているのか? 打ち上げから約10か月の惑星間飛行を経て2027年8月に火星圏に到着。フォボス周辺に約3年間滞在して観測・採取を行い、2030年に火星圏を離脱。2031年にサンプルカプセルがオーストラリアの砂漠へ帰還する計画。 ### フォボスのサンプルがなぜ科学的に価値があると考えられているのか? 日本の惑星科学研究者のシミュレーションによると、火星に衝突した隕石が弾き飛ばした岩石が5億年にわたりフォボスに降り積もっており、砂の約0.1%が火星由来と推測される。地球の火星隕石より衝撃が弱く、古い環境や生命の痕跡が残っている可能性に期待が集まっている。 ### このミッションにはどの国・機関が参加し、それぞれどのような役割を担っているのか? NASAがガンマ線・中性子で元素組成を遠隔分析する装置「MEGANE」を提供。フランス国立宇宙研究センターとドイツ航空宇宙センターが共同開発した小型探査車「イデフィックス」をMMXに搭載。ESAが通信機器や追跡局からの支援で協力している。 ### トランプ大統領の支持率はどのような状況にあるのか? ロイターとイプソスの最新調査でトランプ大統領の支持率は31%となり、1期目・2期目を通じて最低水準。2月のイラン軍事攻撃以降のガソリン価格高騰が背景にあり、経済運営を支持しない国民は68%に達した。仮想投票調査では民主党47%、共和党35%と民主党がリードしている。 ## 本文 ## トランプ大統領の支持率が過去最低水準に ロイターとイプソスの最新世論調査によると、トランプ大統領の支持率は31%となり、1期目・2期目を通じて最低水準を記録した。2月のイランへの軍事攻撃以降ガソリン価格が高騰し、トランプ氏の経済運営を支持しない国民は68%に達している。「今日選挙が行われるとしたらどちらに投票するか」という仮想投票調査でも民主党が47%、共和党が35%と民主党がリードを広げた。11月3日に迫る中間選挙での米国民の選択に世界の注目が集まっている。 ## JAXAが火星衛星探査機MMXの打ち上げに成功 2026年10月20日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は世界初となる火星圏からのサンプルリターンを目指す探査機MMX(マーシャン・ムーンズ・エクスプロレーション=火星衛星探査)の打ち上げに成功した。JAXAと三菱重工業が開発したH3ロケットを使用し、打ち上げから1時間11分後に探査機を正常に分離。火星へ向かう軌道への投入に成功した。機体重量は燃料を含めて4.5トン。 海外メディアも大きく報じており、BBCは「インクレディブリー・アンビシャス(信じられないほど野心的)」、宇宙専門メディアspace.comは「ジャパンズ・グラウンドブレイキング・ミッション(日本の画期的な計画)」と称え、NASAも「パラダイムシフティング」と評価した。 ## ミッションのスケジュールと目標 MMXはこれから約10か月かけて惑星間空間を飛行し、2027年8月に火星圏に到着する計画だ。到着後はフォボス周辺に約3年間滞在。高度な観測機器で地形や物質の分布を詳細に調べたのち、フォボスに2回着陸して専用の採取装置で10g以上の砂を採取する。順調にいけば2030年に火星圏を離脱し、2031年にはサンプルを収めたカプセルがオーストラリアの砂漠地帯に帰還する。 ## フォボスのサンプルが持つ科学的価値 MMXの最大のミッションは、火星の2つの衛星のうち内側を回るフォボスに着陸し、表面の砂や岩石を地球へ持ち帰ることだ。火星衛星の誕生については「小惑星が火星の重力に捕まった」とする捕獲説と、「火星に巨大な天体が衝突して飛び散った破片が衛星になった」とする巨大衝突説の2説が長年議論されてきており、その謎解明がミッションの柱の一つとなっている。 さらに注目されるのが、フォボスの砂にわずかに混ざっているとされる火星由来の物質だ。日本の惑星科学研究者のシミュレーションによると、火星に隕石が衝突して宇宙空間に弾き飛ばされた岩石が過去5億年にわたってフォボスに降り積もっていると推測される。この予想に基づけばフォボスの砂の約0.1%が火星由来とみられ、MMXが10gのサンプルを持ち帰った場合、火星から飛来した粒子が約30個含まれる計算になる。地球で発見される火星隕石は落下時に強い衝撃を受けているのに対し、フォボス上の火星由来岩石は比較的弱い衝撃しか受けていないと考えられており、火星の古い環境を記録した物質や生命の痕跡が残されている可能性に期待が高まっている。 ## 国際協調体制と日本のサンプルリターン技術 このミッションにはNASAやヨーロッパの宇宙機関も参加している。NASAが提供する装置は、ごく弱い放射線を観測することで砂の元素組成を遠くから分析できるもので、「Mars Moon Exploration with Gamma Rays and Neutrons」の頭文字から「MEGANE(メガネ)」と命名された。フランス国立宇宙研究センターとドイツ航空宇宙センターは「イデフィックス」という小型探査車を共同開発してMMXに搭載。MMX本体が着陸する前にフォボスへ投下され、極めて重力の小さい環境での移動や地表観測を行う。ESA(欧州宇宙機関)も通信機器や追跡局からの支援で協力している。 MMXプロジェクトの根底にあるのは、初代はやぶさが小惑星イトカワから微粒子を回収し、はやぶさ2が小惑星リュウグウから有機物や水を含む貴重なサンプルを持ち帰ることで世界的評価を確立してきた日本独自のサンプルリターン技術だ。さらに今回、国産のH3ロケットが使用された点も重要で、宇宙開発競争が激化する中で「宇宙への自律的なアクセス」を維持することは科学技術のみならず安全保障の面でも極めて重要と位置づけられている。 ## この回の要点 - JAXAが世界初の火星圏サンプルリターン探査機MMXをH3ロケットで打ち上げ成功。2031年のカプセル帰還を目指す。 - フォボスの砂には火星由来の物質が約0.1%含まれると推測され、生命の痕跡解明への手がかりとして国際的に注目されている。 - トランプ大統領の支持率が31%と過去最低水準を記録し、11月3日の中間選挙に向けて民主党が仮想投票でリードを広げている。