# Googleドライブはなぜグチャグチャになる運命なのか? - Show: ゆるコンピュータ科学ラジオ - Published: 2026-09-20 - Canonical: https://podc.club/episode/1604353315_82b1299c49a8.html - Audio: https://api.robotstart.jp/api/for-media/v1/articles/35ac047a/permanent/with-advertise/podcast/bcd260c7adc5dcc0cd8a8fcc38f8a696.mp3 - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 『ゆるコンピュータ科学ラジオ』が、番組を制作する株式会社ペダンティックのGoogle Driveで見つかった4208個の重複ファイルと3.8TBの無駄なデータを題材に、なぜ会社のGoogle Driveは決まってぐちゃぐちゃになるのかを解説する回。My Driveと共有ドライブの違い、電子帳簿保存法をめぐる二重管理の弊害、そして「信頼できる唯一の情報源(SSOT)」という整理整頓の大原則が語られる。 ## この回が答えていること ### なぜペダンティック社のGoogle Driveには4208個の重複ファイルと3.8TBの無駄なデータがあったのか? YouTubeサムネイル素材など同一内容のファイルが3箇所に分散して保存され、目的のファイルの所在が分からない「迷宮」状態になっていたため、4208個の重複と3.8TBの無駄なデータが生じた。 ### My Driveと共有ドライブは何が違うのか? My Driveはアップした人に所有権が残ったまま他人に共有され、共有ドライブはアップした瞬間に会社の持ち物になる点が異なる。 ### なぜ会社のファイルがMy Driveで運用され続けてしまうのか? 少人数で始めた当初は共有ドライブを用意する発想がなく、とりあえずMy Driveにファイルを上げて共有し、人が増えるたびに権限を追加していった結果、大きな実害が出るまで誰も見直さずMy Drive運用が続いた。 ### なぜ「中途半端な移行」が最も危険なのか? 動画編集チームが全社移行ではなく独自に共有ドライブを作ったため、My Driveと共有ドライブが並行運用される状態になり、経緯を知らない新メンバーが親切心でファイルをコピーして重複がさらに広がったから。 ### Google Driveのぐちゃぐちゃを防ぐ「信頼できる唯一の情報源(SSOT)」とはどんな考え方か? データや情報を1箇所に集約し、それだけを正とする考え方で、会社のGoogleカレンダーに全予定を集約して個人を招待したり、社内規則を紙ではなく社内システムでのみ閲覧可能にする運用が例として挙げられた。 ## 本文 ## 4208個の重複ファイルと3.8TBのムダ 番組制作会社ペダンティックのGoogle Driveを整理したところ、4208個のファイルが別フォルダに重複し、消せる無駄データが3.8TBもあることが判明した。年間で6万円ほど無駄なコストが出ていた計算になるという。特にひどかったのがYouTubeのサムネイル素材で、何千枚という画像がほぼ同じ内容のまま3箇所に分散して保存されており、目的のファイルがどこにあるか分からない「迷宮」状態になっていた。 ## My Driveと共有ドライブの違い 混乱の一因はMy Driveと共有ドライブの違いが理解されていないことだった。My Driveにアップしたファイルは所有権が個人に残ったまま他人に共有される。共有ドライブはアップした瞬間に会社の持ち物になる。レストランに例えると、My Driveは料理人が私物の包丁を職場に持ち込むようなもので、移転や処分のたびに本人の許可が必要になる。共有ドライブは店の金で買った道具なので、移転も処分も自由にできる。 ## 場当たり的対応が一生残る 会社を始めた当初は少人数で、わざわざ共有ドライブを用意する発想は生まれない。とりあえずMy Driveにファイルを上げて共有し、人が増えるたびに権限を追加していった結果、いつまでもMy Driveでの運用が続いてしまう。大きな実害が出ない限り誰も見直そうとしないため、この場当たり的対応がそのまま定着してしまうことが問題の核心だと語られた。 ## 中途半端な移行が一番危ない 3年ほど前、動画編集チームが編集素材のやり取りのために独自に共有ドライブを作ったが、全社的な移行ではなかったため、My Driveと共有ドライブが並行運用される最悪の状態になった。経緯を知らない新しいメンバーが「サムネ素材がこっちにもあった方がいい」と親切心からコピーし、重複がさらに広がった。電子帳簿保存法の運用でも、紙と電子データの両方を保管しなければならなくなった企業の例が紹介され、中途半端な移行や制度対応がかえって手間を倍増させる典型として語られた。AI導入を進める中小企業への注意喚起にもつなげられた。 ## SSOT(信頼できる唯一の情報源) 解決策として示されたのが「Single Source of Truth(SSOT)」の考え方で、データや情報は1箇所に集約し、それだけを正としておくべきというもの。会社のGoogleカレンダーに全予定を集約し個人を招待する運用にすることでズレをなくした例や、社内規則を紙ではなく社内システムでのみ閲覧可能にしている例が挙げられた。 ## この回の要点 - 場当たり的な対応がそのまま定着し、後から直せなくなることがGoogle Driveが荒れる根本原因。 - My Driveは個人所有、共有ドライブは会社所有。会社のデータは共有ドライブで管理すべき。 - 情報は1箇所に集約する「信頼できる唯一の情報源(SSOT)」の徹底が整理整頓の鍵になる。