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石田英司「東京大学の次期学長選考、文科省が東大側に過程検証求める」「75歳以上の医療費負担、金融所得を反映へ」「東京でインコが大量発生!」10月23日

2026-10-22 · 43分 · 3分で読める

東京大学の次期総長選考をめぐり、教職員の意向投票1位をさしおいて2位の候補者が選ばれた問題で、文科省が異例の検証要求を行った。その背景として、2004年の国立大学法人化で学長選考の仕組みがどう変わり、なぜ意向投票の結果と選考会議の決定がずれるのかを丁寧に解説。また75歳以上の後期高齢者医療費に株・投資の金融所得を反映させる2029年からの新制度と、東京で約3000羽の集団を形成するワカケホンセイインコの来歴についても取り上げた。

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この回が答えていること

  • 東大総長選考で意向投票1位が選ばれなかったのはなぜで、それは違法ではないのか?

    選考会議が最終決定権を持つ仕組みだから違法ではない。2004年の法人化以降、学外委員も含む学長選考会議(16人)が大学の「経営者」を選ぶ権限を持ち、教職員の意向投票は法律上あくまで参考にとどまる。ただし1位と2位がダブルスコアの差をつけていたため、学内外から強い反発と説明要求が起きた。

  • 国立大学の学長選考の仕組みはいつどのように変わったのか?

    2004年の国立大学法人化を機に変わった。それ以前は学内の教授会などが決めていたが、法人化で各大学が独立した法人(会社)となり、学長は研究・教育の統括者であると同時に「経営者(CEO)」と位置づけられた。以来、学内8人・学外8人の計16人からなる学長選考会議が決定権を持ち、教職員の意向調査結果に縛られない仕組みになっている。

  • 75歳以上の後期高齢者医療費に金融所得を反映させる新制度の内容と対象・対象外は?

    2029年8月から、株の配当・譲渡益、投資信託、FX、暗号資産などの金融所得が後期高齢者医療制度の保険料と窓口負担の算定に反映される。NISAは非課税のため対象外、銀行・郵便局の預貯金利子も対象外。具体的にいくら以上で負担が上がるかの基準はまだ決まっていない。

  • 特定口座(源泉徴収あり)を使っている人とそうでない人で後期高齢者の医療費負担に不公平が生まれていたのはなぜか?

    特定口座(源泉徴収あり)では証券会社が自動的に約20.3%の税を納めてくれるが、その情報は税務署止まりで自治体に届かない。一方、確定申告すると同じ情報が自治体にも共有され、後期高齢者の窓口負担や保険料の算定に使われる。同額を稼ぎ同額の税を払っていても、特定口座利用者の方が医療費負担で有利になるという不公平が生まれていた。

  • 東京に大量発生しているワカケホンセイインコはどこから来て、なぜ東京で定着したのか?

    1960年代のペットブームで大量に輸入されたインド南部・スリランカ原産のワカケホンセイインコが逃げ出し、野生化して繁殖した個体が起源。かつて大阪にも生息していたがカラスに卵を攻撃されて激減し、東京では当初から個体数が多かったために生き残り、現在は約3000羽の集団を形成している。

東大総長選考――文科省が異例の検証要求

東京大学の次期総長をめぐる選考が波紋を呼んでいる。教職員による意向投票で1位だった藤垣裕子教授をさしおき、学長選考会議が2位の候補者を次期総長予定者に選出した。1位と2位の得票差はダブルスコア(2倍)に達しており、学内外から「説明してほしい」という声が相次いだ。これを受け、関文部科学大臣が記者会見で東大側に選考過程の検証を求めたことを明らかにした。選考会議の議長は元NHKキャスターの国谷裕子さんが務めている。

2004年の法人化で変わった「学長の選び方」

国立大学の学長選考は2004年を境に大きく変わった。それ以前は学内の人間だけで決めていたが、各大学が「国立大学法人」として独立した法人になったことで、学長は研究・教育の統括者であると同時に「経営者(CEO)」として位置づけられるようになった。選考は学内8人・学外8人の計16人で構成される学長選考会議が担い、教職員の意向調査の結果は「参考」にとどまり、選考会議の決定を法律上拘束しない。「社員の人気投票だけで社長は決まらない。株主や社外取締役の意見も踏まえる」という発想だ。

この仕組みができて以来、意向調査と選考結果がずれる事例は繰り返されてきた。2008年の高知大学では裁判にまで発展したが、「意向調査はあくまで参考、決定は選考会議」という法律の原則が確認された。昨年(2025年)は新潟大学で、今年(2026年)1〜2月には京都大学でも同様の「ずれ」が起きた。特に京大では、意向調査3位の候補者が選考会議の全会一致で選出された。国際卓越研究大学の選定をにらんだ面接で3位候補の戦略が高く評価されたためという。

これまで文科省は「法律でそう決まっている」と介入を控えてきたが、今回初めて「説明が不十分」として東大に検証を求めた。石田さんは「昔は法律上そうなっておるで終わりだったのが、今は選考会議も説明責任を負う時代になってきた」と整理した。

75歳以上の医療費、2029年から株・投資益が影響

厚生労働省は、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度の保険料と窓口負担の算定に、株の配当や売却益(譲渡益)などの金融所得を反映させる方針を決めた。2029年8月からの開始となる。

現在の窓口負担は原則1割で、所得が多いと2割・3割に上がる。しかし株投資をする人の約9割は「特定口座(源泉徴収あり)」を使っており、この場合は証券会社が自動的に税金(約20.3%)を納付する。この情報は税務署止まりで自治体に届かない。一方で確定申告をすると同じ情報が自治体に共有され、後期高齢者の医療費負担に反映される。同額を稼ぎ同額の税を払っているのに、特定口座利用者の方が医療費負担で有利になるという不公平が生まれていた。

2029年8月からは、特定口座の情報も税務署から自治体へ提供される。対象となる金融所得は株の配当・譲渡益、投資信託、FX、暗号資産など。NISAは非課税のため対象外、銀行・郵便局の預貯金利子も対象外となる。具体的な負担増の基準(いくら以上で上がるか)はまだ決まっていない。将来の「第2弾」として、40〜74歳の介護保険料への金融所得反映も検討されている。

東京に3000羽、ワカケホンセイインコ定着の歴史

東京の電線に緑色のインコが大量に止まっている写真がXに投稿され、610万回以上表示されて話題になった。この鳥はワカケホンセイインコで、インド南部やスリランカが原産だ。1960年代のペットブームで大量に日本に輸入されたが、逃げ出した個体が野生化して繁殖し、東京には現在約3000羽の集団が形成されている。

体長は尾を含めると約40cm(体20cm+尾20cm)。羽は黄緑色で、くちばしは赤く、オスには首輪のような模様がある。寿命は約20年。音を真似する能力が高く、近くにいる猫の声や機械音なども覚えるという。

かつて大阪にも生息していたが、カラスに卵を攻撃されるなどして個体数が激減し、現在はほとんど見られない。東京で生き残ったのは当初から個体数が多かったためだ。1960年代後半は高度経済成長期のただ中で、生活にゆとりが出てきたことでペット需要が高まった時代背景がある。

この回の要点

  • 国立大学の学長選考は2004年の法人化以降、学外委員を含む選考会議が最終決定権を持ち、教職員の意向投票は参考にとどまる。文科省が説明責任を求めたのは今回が初の異例措置。
  • 2029年8月から75歳以上の後期高齢者医療費に株・投資の金融所得が反映される。特定口座(源泉徴収あり)利用者も対象となり、確定申告の有無による不公平が解消される。NISAや預貯金利子は対象外。
  • 東京の約3000羽のワカケホンセイインコは1960年代のペットブーム由来。カラスの多い大阪では激減したが、個体数の多かった東京で生き残り定着した。

東大総長選考後期高齢者医療金融所得課税ワカケホンセイインコ国立大学法人

この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。