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【取材報告】プロ野球・巨人の新監督に松井秀喜氏~会見は?(澤田大樹)
読売ジャイアンツの新監督に松井秀喜氏が就任することが2026年10月23日に明らかになり、都内で就任記者会見が開かれた。TBSラジオ国会担当の沢田大樹記者が会見に出席し、背番号90に込めた三つの意味、長嶋茂雄さんとの約束をめぐるエピソード、そして「新たな黄金時代」を誓った松井新監督の抱負を報告した。
この回が答えていること
松井秀喜氏はなぜ巨人の新監督就任を決断したのか?
長嶋茂雄さんから会うたびに監督就任をほのめかされており、昨年の弔辞でもそれをにじませていたと松井さんは語った。家族の後押しもあり「ここは引き受けないと」と決断したという。
背番号90にはどのような意味が込められているのか?
①長嶋茂雄さんが監督就任時に初めてつけた番号であること、②長嶋さんが89歳で亡くなり1年後の今年「90」で始める意味があること、③巨人時代の現役番号55とヤンキース引退時の35を足すと90になること、の三つの理由が語られた。
松井新監督は就任会見でどのような抱負を語ったのか?
「V9以降、本当の意味での黄金時代はジャイアンツにはない」と率直に述べ、新たな黄金時代の創出を宣言。若手とベテランに寄り添いつつ、メジャーで見た個別育成スタイルも意識したいと語った。
今シーズンの巨人はなぜ監督不在の状態が続いていたのか?
阿部慎之助前監督が5月に長女への暴行容疑で逮捕・辞任したため。その後は橋上秀樹監督代行が指揮を執っていた。
就任記者会見の雰囲気や規模はどのようなものだったか?
スーパースターの就任とあって多くの記者が集まり、会見は約30分、写真撮影込みで約45分で終了。終了後に記者全員が拍手しながら退場するという、政治記者会見ではまず見られない光景があった。
松井秀喜、巨人新監督に就任
2026年10月23日、読売ジャイアンツの新監督に松井秀喜氏が就任することが明らかになり、同日都内のホテルで就任記者会見が開催された。TBSラジオで国会を担当する沢田大樹記者が会見に出席し、「荻上チキ・Session」のスタジオでその詳細を報告した。
松井氏は1993年にドラフト1位で巨人に入団。2003年にニューヨーク・ヤンキースへ移籍し、2009年のワールドシリーズではMVPを獲得。日米通算507本塁打を記録し2012年に現役を引退した。以降はヤンキースのGM付き特別アドバイザーとして十数年にわたりメジャーの現場に携わってきた。
チームの事情と就任の経緯
今シーズンの巨人は、阿部慎之助前監督が5月に長女への暴行容疑で逮捕・辞任するという事態に見舞われ、橋上秀樹監督代行が指揮を執ってきた。こうした混乱の中での新監督選びとなった。
就任の経緯について松井氏は、故・長嶋茂雄さんから会うたびに監督就任をほのめかされていたと語った。昨年の長嶋さんの弔辞でもそれをにじませる発言をしており、会見では記者から「長嶋さんと約束していたのか」と問われた場面もあった。松井氏は「あれは言い過ぎました、自分の中で撤回しています」と述べつつも、長嶋さんから繰り返し示唆されていたことは認めた。家族の後押しもあり「ここは引き受けないと」と決断したという。契約期間は3年で、今月30日から現場に入る予定だ。
背番号90に込めた三つの意味
松井新監督の背番号「90」は会見で真っ先に記者から問われ、松井氏は複数の理由を丁寧に説明した。
一つ目は、長嶋茂雄さんが現役引退後に監督として初めてつけた背番号が90だったこと。松井氏は長嶋さんと国民栄誉賞を共に受賞した関係にあり、特別な人物であることをあらためて示す選択だ。二つ目は、長嶋さんが昨年89歳で亡くなり、その翌年にあたる今年「90」で新たなスタートを切るという意味。三つ目は、巨人時代の現役番号55とヤンキースで引退した際の背番号35を足すと90になることだ。
現役時代の「55」については「つけてしまうとノスタルジーに浸ってしまう」という理由から自ら避けたと語った。
「新たな黄金時代を」——抱負と育成への思い
松井新監督は会見冒頭、「V9(9年連続日本一)以降、本当の意味での黄金時代はジャイアンツにはない」と率直に述べ、「新しい黄金時代が訪れるように、今日ここからスタートしていきたい」と力強く抱負を語った。若い選手もベテランの選手も共に寄り添いながら取り組んでいきたいとも述べた。
メジャーでのアドバイザー経験については、マイナーリーグで指導者が選手一人ひとりに伴走しながら育成する姿を間近で見てきたことに触れ、「規模感はアメリカと日本では全然違うが、そういうことは意識していきたい」と語った。球団の山口オーナーは冒頭の発表で「球団の総力を上げて強い巨人の復活を目指す」と述べ、チーム一体での再建を宣言した。
「全員が拍手して退場」——政治記者が驚いた会見の空気
普段は国会取材が本業の沢田記者は、スポーツ界の会見の雰囲気の違いに率直な驚きを語った。多数の記者が集まる中、会見は約30分、写真撮影を含めると計約45分で終了した。
沢田記者が最も印象に残ったこととして挙げたのが、終了後に記者全員が拍手しながら退場していく光景だ。「政治記者の会見とはちょっと違う。なかなかない」と感じたという。一方で、体育会的な組織文化と科学的な選手育成のバランスをどう取るのかなど聞きたかった点もあったが、質問時間が短く当たらなかったと明かした。
この回の要点
- 松井秀喜氏が巨人新監督に就任。背番号90には長嶋茂雄さんへの敬意・没後翌年の意味・現役番号55と35の合計という三重の意味がある。
- 阿部慎之助前監督の逮捕・辞任という混乱を経ての就任で、松井氏は「V9以来の真の黄金時代をつくる」と宣言し10月30日から現場入りする。
- メジャーで見たマイナーリーグの個別育成スタイルを意識したいと語るなど、日米経験を活かした指導方針への期待が高まっている。
この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。