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プレジデント音声版 · ニュース

#640 性格は関係なし! 会話の成否は「2つの原則」で決まる…なぜか嫌われる人、好かれる人「7つの分かれ道」

2026-10-16 · 24分 · 3分で読める

プレジデント編集長・星野孝彦が、ティネクト代表・足立雄也氏の著作をもとにした雑誌記事「なぜか嫌われる人、好かれる人 7つの分かれ道」を紹介する回。好かれる会話の「2大原則」と、褒める・助言・正論・返事の4場面における具体的な実践法を解説し、星野自身の取材論や笑福亭鶴瓶のエピソードも交える。

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この回が答えていること

  • 好かれる会話の「2つの大原則」とは何か?

    ①相手が聞きたいことを話す、②相手が話したいことを話してもらう、の2つ。多くの人はこの逆——自分が話したいことを話し、自分が知りたいことを聞き出そうとしている点が問題とされる。

  • 相手を褒めたいとき、褒め言葉を使わずにどう伝えればよいのか?

    褒め言葉ではなく、相手が自慢したいことを「話題にする」ことで褒める。妻が髪を切ったなら「髪の毛切ったんだね」と事実を口にするだけで相手が話し出す。「それ、もう少し聞かせてください」が最高の褒め言葉になることもある。

  • 求められていない助言をしてしまいがちなとき、どう対処すればよいのか?

    「何か私にできることはない?」と先に尋ね、ただ聞いてほしいのか具体的な助けが欲しいのかを相手自身に決めさせる。すぐに答えを出さないことも相手への信頼の示し方だという。

  • 正論を言いたくなったとき、どう踏みとどまればよいのか?

    正論を言いたくなったら3秒数えて「今自分は相手に勝ちたいのか、課題を解決したいのか」と自問する。好かれる人は議論に強い人ではなく議論を進められる人であり、「人と戦うな、課題と戦え」が核心だとされる。

  • 取材で相手の記憶に残るために星野編集長が大切にしていることは何か?

    「その人が今まで受けたことがない問いを発せられるか」を意識して十分な準備をすること。同じ話しか引き出せなければ相手に失礼と考え、準備によって「知りませんでした」も「教えてください」も自然に言える状態を作る。

会話の2大原則――足立雄也氏が語る信頼される話し方

プレジデント編集長・星野孝彦が今回紹介するのは、雑誌プレジデント10月9日号の記事「なぜか嫌われる人、好かれる人 7つの分かれ道」だ。筆者はティネクト代表取締役でWork Wonders CEOの足立雄也氏。デロイト トーマツ コンサルティング出身で、ベストセラー『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者でもある。

足立氏は入社当初「君の話はわかりにくい」と言われ続けたが、会社で教えられたのは「表層的な会話術に頼らず、中身で勝負しろ」という極めて真っ当なアドバイスだった。多くの失敗を重ねながら自分なりの会話力を身につけ、やがて「次も君にお願いしたい」と言われるようになった。そこから導き出した大原則は2つ。**①相手が聞きたいことを話す、②相手が話したいことを話してもらう**。多くの人はこの逆——自分が話したいことを話し、自分が知りたいことを聞き出そうとしている。

4場面で見る「好かれる話し方」

**褒める場面**:「素敵」「すごい」といった言葉には「誰にでも言っているんじゃないか」と思われるリスクがある。代わりに、相手が自慢したいことを話題にして話してもらうのがよい。妻が髪を切ったなら「髪の毛切ったんだね」と事実を口にするだけで、相手が自分から話し出す。足立氏の前職には「褒めスタ(褒めることからスタートする)」という考え方があり、「それ、もう少し聞かせてください」が最高の褒め言葉になることもある。感想や評価を言おうとすること自体が、自分の言いたいことを優先している状態なのだ。

**助言の場面**:求められていない助言はノイズになる。人は自分で決めたことしかやらない。妻から「今悩んでいる」と相談されてスマートな解決策を示した途端に不機嫌にされた——そんな経験はないか。相手が望んでいたのは解決策ではなく、「一緒に困ったね」と悩みを交通整理してくれることだったのだ。好かれる話し方をする人は助言を口にする前に「何か私にできることはない?」と尋ね、答えを相手自身に委ねる。助言には、自分の知識をひけらかしたい欲も見え隠れすることを自覚しておくべきだという。

**正論の場面**:「好かれる人は議論に強い人ではなく、議論を進められる人」——これが足立氏の結論だ。正論は感情と結びついていることが多く、感情と感情のぶつかり合いからは建設的な道は生まれない。路上でいきなりプロレス技をかけるようなものだと表現する。正論を言いたくなったら3秒数えて「今自分は相手に勝ちたいのか、それとも課題を解決したいのか」と自問する。「人と戦うな、課題と戦え」という言葉が核心を突く。

**返事の場面**:「なるほど」「そうなんですね」を繰り返すより、誠意を持って理解した分だけうなずく方がよい。わからなければ「ちょっと考えさせてください」と黙ってもいい。むしろ危険なのは知ったかぶりだ。足立氏はかつてクライアントに「そういうのはもういいからさ、ごまかさないでよ」と言われた経験から、「知りませんでした、不勉強でした」と謝る方が長期的な信頼につながると学んだ。コミュニケーション強者とは、承認欲求をうまくコントロールできている人なのかもしれない。

星野編集長が語る取材論と笑福亭鶴瓶

記事の解説を受けて星野は、自身の取材観を語る。有名人に会うだけでは不十分で、「その人が今まで受けたことがない問いを発せられるか」が勝負だという。相手に新しいことを引き出せなければむしろ失礼だと考えるからこそ、準備が欠かせない。十分に準備した上で想定外の話が出てきたときは素直に「教えてください」と聞けばよく、それが取材の切り口になることもある。

一方で、笑福亭鶴瓶の取材では正反対の凄みを体感したと話す。鶴瓶は目の前にいる人への興味が純粋で、星野が横から見るとレンズが浮いて見える変わった眼鏡をしていることに気づき、そこから会話を広げ大爆笑を生んだ。準備なしに相手が話したいことを自然に引き出す鶴瓶の姿は、「表と裏がない」人間だからこそ疲れずに続けられるスタイルであり、会話の2大原則を体現しているものだった。

この回の要点

  • 好かれる会話の大原則は「相手が聞きたいことを話す」「相手が話したいことを話してもらう」の2つで、多くの人はこの逆をやっている
  • 褒め言葉より話題の提供、求められない助言より「何かできることはない?」という問いかけ、正論より課題共有——場面ごとに相手中心への切り替えが必要
  • 承認欲求を手放せるかどうかが会話力の根幹で、知ったかぶりより「知りませんでした」の方が長期的な信頼を生む

話し方コミュニケーション承認欲求ビジネス書取材術

この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。