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NHK WORLD RADIO JAPAN - English News at 03:00 (JST), October 09
2026年のノーベル文学賞がカナダ人作家アン・カーソン(76歳)に授与された。一方、日本ではソフトバンク傘下のクラウドサービス企業へのランサムウェア攻撃が495社・団体に被害をもたらし、物流や行政サービスにまで支障が生じている。米中間選挙まで1カ月を切るなか、移民政策への反発から共和党の牙城テキサスでも接戦が続いている。
この回が答えていること
2026年のノーベル文学賞を受賞したのは誰で、どのような功績が評価されたのか?
カナダ人作家アン・カーソン(76歳)が受賞した。古典の伝統との遊び心ある対話を通じて詩・古典・文学批評を融合し、現代文学の新形式を創造したことが評価された。代表作は1998年の韻文小説『赤の自叙伝』。カナダ人女性としては2人目の受賞となった。
日本を襲ったランサムウェア攻撃の規模と具体的な被害の実態はどうだったか?
ソフトバンク傘下のIDCフロンティアがランサムウェア攻撃を受け、495社・団体に影響が及んだ。日水の物流子会社は全国17カ所の配送センターが機能停止し、茨城県の行政・警察サイトも閲覧不能になるなど公共サービスにまで波及した。
米中間選挙で共和党はなぜ従来の支持基盤テキサスでも苦戦しているのか?
州人口の約40%を占めるヒスパニック系住民の間で、移民取り締まりの行き過ぎへの反発が強まっているため。有効な就労許可証を持つ労働者も拘束を恐れて出勤を控えるようになり、建設業界では工期が通常の約2倍に延びるなど実害も出ている。
イスラエルではハマス奇襲3周年を前にどのような政治的動きが起きているのか?
先月公表された報告書でUAE大統領が奇襲1週間前に警告していたとされ野党が攻勢を強めた。元国防軍参謀総長アイゼンコット氏率いる野党がネタニヤフ与党を世論調査で逆転し、10月27日の総選挙に向け緊迫した情勢が続く。
台湾の蔡英文前総統は訪米で何を訴え、どのような会談を行ったのか?
蔡英文前総統はカリフォルニアでの講演でサイバー攻撃・経済的威圧・中国軍の周辺活動に言及し、米台の連携強化が地域の安定につながると強調した。元米下院議長ナンシー・ペロシ氏と会談し、退任後初の訪米となった。
ノーベル文学賞2026:カナダのアン・カーソンが受賞
スウェーデン・アカデミーは、2026年のノーベル文学賞をカナダ人作家アン・カーソン(76歳)に授与すると発表した。「古典の伝統との遊び心ある対話を通じて、大胆かつ独創的な現代文学の新形式を創造した」ことが選考理由とされた。
トロント出身のカーソンはトロント大学で古典文学の博士号を取得し、北米各地の大学で教壇に立った。詩・古典史・文学批評を融合する独自のスタイルで長年評価されてきた。代表作は1998年の『赤の自叙伝』(Autobiography of Red)。ギリシャ神話の登場人物を主人公にした韻文小説で、詩と散文を組み合わせたユニークな手法が高く評価されている。カナダ人女性としてはノーベル文学賞受賞は2人目となる。
日本を直撃するサイバー攻撃:495社・団体が被害
ソフトバンク傘下のクラウドサービス企業「IDCフロンティア」が水曜日にランサムウェア攻撃を受け、同社のクラウドサービスを利用する495社・団体が影響を受けた。
水産食品大手・日水の物流子会社は、全国17カ所の物流センターで荷物の受け取りと発送が不能になった。茨城県の地方自治体や警察本部のウェブサイトも閲覧できなくなるなど、行政サービスにも支障が出た。東京に拠点を置く中古車オンライン取引プラットフォームのオートサーバーにも、ログインできないという問い合わせが200件以上寄せられた。同社は顧客情報をサイト上に保管していないためデータ漏洩のリスクはないとしているが、バックアップデータを使った復旧を急いでいる。IDCフロンティアは被害拡大を防ぐためシステムを停止し、情報漏洩の有無を確認中だ。
マイクロソフトが発表した調査報告(2025年7月〜2026年6月対象)では、世界のランサムウェア攻撃は8,500件超(前年比約3%減)だった一方、日本では約100件と前年比67%増を記録した。1〜6月の国・地域別サイバー攻撃件数では、日本は全体の2.5%で8位だった。同社は、日本がグローバルサプライチェーンの中核技術を持つためターゲットにされやすいと指摘。脆弱性が発見されてから24時間以内に悪用されるケースも多く、システムを複雑化するより異常検知による防御が重要だと強調した。
米中間選挙:共和党の牙城テキサスで異変
米中間選挙まで1カ月を切った。共和党の強固な地盤とされてきたテキサス州でも接戦が続いており、トランプ大統領は現地でキャンペーン演説を行い「17カ月間、不法移民の越境をゼロにした」と強調した。
背景にあるのは移民政策への反発だ。テキサス州の人口の約40%を占めるヒスパニック系住民の間で、取り締まりの行き過ぎを問題視する声が高まっている。9月には移民当局に車外へ出るよう命じられたベネズエラ人男性が背後から撃たれる映像が記録され、7月にはメキシコ人男性が移民当局との接触後に死亡する事案も起きていた。住民からは「肌の色だけで標的にされている」「米国市民であることを証明するためパスポートを常に携帯しなければならない」という声も上がっている。
建設業界にも深刻な影響が生じている。有効な就労許可証を持ちながら拘束を恐れて出勤を控える労働者が増え、住宅開発など建設工期は通常の約2倍に延びているという。現場管理者のマリオ・ゲレロ氏は「ICEの取り締まりが建設業界を傷つけている。トランプ氏に投票したが、もう彼の政権には投票しない」と語った。こうした傾向はテキサスに限らず、かつて安定した共和党地盤とされた複数の州で民主党の追い上げが続いている。
イスラエル:ハマス奇襲3周年と10月27日総選挙
2023年10月7日にハマスがイスラエルを奇襲してから3年が経過した。屋外音楽祭だけで約370人が犠牲となり、イスラエル全体で約1,200人が死亡した。水曜日に現場で追悼式典が行われ、遺族らが黙祷を捧げた。息子を亡くした女性は「夢の中で息子が微笑みかけてくる。そのとき、もう一度母親に戻れる」と語った。ガザでは戦闘開始以来7万4,000人超が死亡し、停戦発効後の1年間でも1,400人超が死亡しているとされる。
10月27日のイスラエル総選挙に向け、政局も緊迫している。先月公表された報告書で、アラブ首長国連邦の大統領が奇襲の約1週間前にネタニヤフ首相に警告していたとされ、野党が攻勢を強めている。元イスラエル国防軍参謀総長ガディ・アイゼンコット氏が率いる野党は世論調査でネタニヤフ与党を逆転した。アイゼンコット氏が首相となっても「ハマスの完全な軍事的・政治的壊滅なくして成功はない」としており安全保障政策の大転換は見込めないが、ネタニヤフ氏が進めてきた孤立主義的な外交からは転換する可能性があるとみられる。
台湾・蔡英文前総統が訪米、米台連携の強化を訴える
台湾の蔡英文前総統が米カリフォルニア州のイベントに出席し、米台の連携強化が地域の安定につながると主張した。中国軍機・艦船による台湾周辺での常態的な活動、サイバー攻撃、経済的威圧を挙げ、台湾が軍事力の強化を進めていると説明した。「台湾との深い連携はインド太平洋の安定と民主主義コミュニティ全体の強靭性を高める」と訴えた。前日の火曜日には元米下院議長ナンシー・ペロシ氏と会談し、ペロシ氏はSNSで「米台の絆は強く、議会の台湾への関与は揺るぎない」と投稿した。台湾メディアによると、蔡氏の退任後初の訪米となる。
また、プーチン政権批判の象徴とされるロシア人ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤが殺害されてから水曜日で20年を迎え、モスクワの自宅アパート前に花が手向けられた。
この回の要点
- 2026年ノーベル文学賞はカナダの詩人・作家アン・カーソンが受賞。詩と古典文学を融合した独創的なスタイルが評価された。
- ソフトバンク傘下へのランサムウェア攻撃で日本の495社・団体が被害。日本でのランサムウェア件数は前年比67%増と急増している。
- 米中間選挙まで1カ月を切り、移民取り締まりへの反発からテキサスなど共和党の伝統的地盤でも接戦が続いている。
この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。