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NHK WORLD RADIO JAPAN - English News at 03:00 (JST), October 21
米国のルビオ国務長官はウクライナ紛争への関与継続を表明したが、トランプ大統領はゼレンスキー大統領への不満を公言し、米ウクライナ間の亀裂が深まっている。ウクライナではパトリオット迎撃ミサイルの枯渇と大規模停電が迫り、過酷な冬を前に人道・安全保障の両面で危機が高まっている。このほか、フランスの全国的な暴動、ガザへの国連食料支援削減、日本企業を狙ったサイバー攻撃、ロサンゼルス近郊で建設中の野生動物専用橋なども伝えられた。
この回が答えていること
トランプ政権はウクライナ紛争に対してどのような立場をとっており、ゼレンスキー大統領との関係はどうなっているか?
トランプ大統領はゼレンスキー大統領が自分の言うことを聞かなかったと非難し「交代すべき」とも示唆。米国からの支援に見返りがないとも発言した。ルビオ長官は和平仲介への関与継続を表明したが、両国首脳の不和は深刻化している。
ウクライナは現在どのような安全保障上の危機に直面しており、何を最優先課題としているか?
ゼレンスキー大統領はパトリオット防空システムの迎撃ミサイルがほぼ底をついたと公表。ロシアの弾道ミサイル攻撃で10か所以上のエネルギー施設が被害を受け、50万世帯以上が停電に見舞われた。ノルウェーで米当局者と会談し追加供与を交渉する方針を示した。
フランスで発生した大規模な暴動の原因と、政府はどう対応したか?
物価高と劣悪な学校環境に不満を持つ学生らが数週間にわたり抗議活動を続け、週末に暴動へ発展。3,000店舗以上が被害を受け、首相は各地に夜間外出禁止令を要請。パリでは午後11時〜翌朝6時の移動制限が敷かれ、ルーブル美術館も終日閉鎖された。
国連世界食糧計画がガザへの食料支援を削減した理由と、その規模はどれほどか?
資金難により2026年の拠出額が例年の半分以下にとどまったため、支援対象を160万人から110万人へ削減。残る受給者への食料配給量も減少した。ガザ人口の約70%にあたる140万人が深刻な食料不足に直面し、約20万人は飢餓死を防ぐ即時支援が必要な緊急状態にある。
ロサンゼルス近郊で建設中の野生動物専用横断橋とはどのようなものか?
ハイウェイ101号(LA中心部から約50km)をまたぐ全長約76m・幅約53mの橋で、総工費は1億1,400万ドル超。マウンテンライオンなど45種以上の哺乳類の生息域を再びつなぐ目的で建設され、今年12月開通予定。橋上には半径8km以内で採取した種から育てた在来植物5万5,000本以上が植えられる。
米ウクライナ関係の亀裂と和平交渉の行方
マルコ・ルビオ米国務長官は「戦争終結の仲介に向けてできる限りのことをし続ける」と表明した。だがトランプ大統領はゼレンスキー大統領への不満をあらわにし、「私の言う通りにしていればずっと良い条件で合意できていた」と述べ、「ウクライナに多くを与えてきたのに何も返ってこない」とも語った。さらに、ゼレンスキー大統領は交代すべきだとも再び示唆した。
ロシアのプーチン大統領は来月中国で開かれるAPECサミットの場で米中露三者会談を開くよう提案したと米メディアが報じた。トランプ大統領は「合意はしていないが、やってもいい」と述べつつ、議題の中心は核軍縮になるとした。
ウクライナの安全保障危機——迎撃ミサイル枯渇と大規模停電
ゼレンスキー大統領はパトリオット防空システム用の迎撃ミサイルがほぼ底をついたと公表した。「パートナーがすでに代金を支払った分をペンタゴンが遅らせている」と批判し、ノルウェーで近く米当局者と会談して軍事支援を協議する考えを示した。同日、ロシアの弾道ミサイルが複数波にわたって着弾し、10か所以上のエネルギー施設が被害を受け、50万世帯以上が停電に見舞われた。パートナー国からの事前警告はなかったという。
NHKワールドのキーウ特派員・高須絵里によると、ウクライナ軍が使うロシア製ドローン対策の衛星通信サービスへのアクセスが先週一部制限され、同時期に大規模なミサイル攻撃が起きた。キーウでは米国への「裏切り」という言葉も聞かれると伝えた。ロシアはこの隙に外交攻勢を強め、三者会談の提案でウクライナを蚊帳の外に置きながら戦後秩序を自国有利に形成しようとしているとみられる。ゼレンスキー大統領は米国がパトリオット迎撃ミサイルを供給すれば30日間ロシアの石油精製施設への攻撃を停止すると伝えたとされる。
フランス全土に広がる暴動と外出禁止令
フランスで物価高と劣悪な学校環境への抗議運動が週末に暴動へと発展した。セバスティアン・ル・コルニュ首相は地方当局に外出禁止令を設けるよう求め、パリ当局は月曜夜11時から火曜朝6時まで一部地域での移動を禁止、午後8時以降の集会・デモも禁じた。リールやニースなど複数都市でも同様の措置が取られた。学生らはルーブル美術館の入口を封鎖し、同館は終日閉鎖を余儀なくされた。政府によると暴動でこれまでに3,000店舗以上が被害を受けた。
ガザ:国連WFPが50万人への食料支援を削減
国連世界食糧計画(WFP)は資金不足により、今月ガザへの食料支援対象者を160万人から110万人に削減したと発表した。2025年10月のイスラエル・ハマス停戦後に月次食料支援を続けてきたが、2026年の拠出額は例年の半分以下にとどまっているという。支援を継続している人々への食料配給量も減らされている。WFPはガザ人口の約70%にあたる140万人が深刻な食料不足に直面しており、約20万人は死亡を防ぐための即時支援が必要な緊急状態にあると指摘した。イスラエルは停戦後も軍事活動を継続しており、多くの住民が仮設住居で生活している。
日本企業へのサイバー攻撃——中国製AIの関与
GMOインターネットグループの子会社の情報セキュリティ研究者がブログで調査結果を公表した。個人情報漏洩を招いた日本企業へのサイバー攻撃に中国のAIシステムが使われたとされ、先月末に韓国の金融機関を攻撃したと報告されているAIと同一だという。小売・物流・保険・金融などのセクターが標的となり、9月と10月に8社が被害を認めた。
ロサンゼルス近郊:世界最大級の野生動物横断橋が12月開通へ
ロサンゼルス中心部から約50kmのハイウェイ101号をまたぐ野生動物専用の横断橋が今年12月に開通予定だ。全長約76m・幅約53mで総工費は1億1,400万ドル超。この地域にはマウンテンライオンや鹿など45種以上の哺乳類が生息するが、1日約30万台が通行する10車線の高速道路が生息域を分断している。4年間で9頭のマウンテンライオンが道路事故死し、移動制限による近親交配で尾の変形などの先天異常も報告されている。専門家はこのまま放置すれば数十年以内にこの地域からマウンテンライオンが消える可能性があると警告する。橋上には半径8km以内で採取した種から育てた在来植物5万5,000本以上が植えられ、生態系の「縫い合わせ」を目指す。
この回の要点
- トランプ大統領のゼレンスキー批判と衛星通信制限疑惑でウクライナの米国不信が深まり、迎撃ミサイル枯渇と大規模停電が重なり厳冬前の危機が加速している
- 国連WFPは資金不足でガザへの食料支援対象者を50万人削減し、人口の約70%が深刻な食料不足に直面するという深刻な人道危機が続いている
- LAのハイウェイ101号に総工費1億1,400万ドル超の野生動物専用横断橋が12月開通予定で、近親交配で消滅の危機にあるマウンテンライオン保護が主目的
この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。