# NHK WORLD RADIO JAPAN - English News at 03:00 (JST), October 20 - Show: English News - NHK WORLD RADIO JAPAN - Published: 2026-10-20 - Canonical: https://podc.club/episode/141016660_2471bf59a59a.html - Audio: https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/upld/medias/en/radio/news/20261020030000_english_1.mp3 - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 ウクライナがロシアのサンクトペテルブルクとレニングラード州に大規模ドローン攻撃を実施し、ゼレンスキー・トランプ間の亀裂が深まるなかプーチンがAPEC会合でトランプ・習近平との3者会談を提案していると報じられた。フランスでは物価高騰と教育問題への怒りが数十年ぶり規模の暴動に発展し2,300人超が拘束されてイタリア・ベルギー・アルバニアにも波及、欧州全体に広がる生活費危機の深刻さが浮き彫りになった。フィリピン産の紫いも「ウベ」が世界的なフードトレンドとなる一方、エルニーニョによる干ばつで昨年の収穫量が10年で最低となり供給不足が懸念されている。 ## この回が答えていること ### ウクライナによるサンクトペテルブルク攻撃はどのような被害をもたらしたか? サンクトペテルブルク市長は死者1人・負傷者5人を発表。石油施設で火災、ネット通販大手オゾンの物流センターも被弾。レニングラード州では変電所・住宅・データセンターが攻撃を受け、ロシアは145機を撃墜したと主張した。 ### ゼレンスキーとトランプの対立はどのような内容で、プーチンはどう動こうとしているか? ゼレンスキーは「米国がプーチンを支持すれば歴史的な過ちで大きな悲劇」とNBCで発言。トランプはロシア産ディーゼルの供給合意と対ロ制裁阻止令に署名し中間選挙前の燃料費対策を優先。プーチンはAPECでの米中露3者会談を提案したと報じられている。 ### フランスで起きた大規模暴動の原因・規模・各国の対応はどのようなものか? 物価高騰と教育改善を求めるデモが暴動に発展し2,300人超が拘束。全国1,500店超が被害を受け、パリでは7万ユーロ相当が略奪された。マクロンは「略奪は正当化できない」と述べつつインフレ対策を約束。イタリア・ベルギー・アルバニアにも波及した。 ### 中国経済の直近の成長率と内需停滞・輸出依存の実態はどうなっているか? 7〜9月期の実質GDP成長率は前年同期比4.5%と前期の4.3%から小幅改善したが、政府目標(4.5〜5%)の下限にとどまる。自動車・ハイテク輸出が好調な一方、不動産不況が続き消費と投資が低迷。EUが中国製ハイブリッド車の輸入制限計画を発表するなど海外からの圧力も強まっている。 ### フィリピン産「ウベ」が世界で注目される理由と、供給上の課題は何か? 鮮やかな紫色・ほのかな甘み・高い栄養価が特徴で、NYのドーナツや東京のスイーツとして拡散。米国では石油由来食品着色料の廃止に伴い需要増が期待される。一方、全国生産の約30%を担うボホール島ではエルニーニョで昨年の収穫が10年で最低となり、政府が官民組織を設立して対応している。 ## 本文 ## ウクライナ、サンクトペテルブルクを大規模ドローン攻撃 ウクライナがロシアのサンクトペテルブルクとレニングラード州に大規模なドローン攻撃を実施した。サンクトペテルブルク市長は死者1人・負傷者5人を発表し、石油施設での火災を確認。ロシアの大手ネット通販「オゾン」の物流センターも標的となった。レニングラード州知事は電力変電所、住宅、SNSのデータセンターが被弾したと述べ、ロシア軍は145機のドローンを撃墜したと主張した。 ゼレンスキー大統領はロシアが自国のエネルギーインフラへの攻撃を強めていると非難し、過去1週間だけで約2,700機のドローンと66発のミサイルがウクライナに向けて発射されたと明らかにした。 ## ゼレンスキー対トランプ:亀裂の拡大とプーチンの3者会談提案 ゼレンスキーはNBCの取材に「もし米国がプーチンを支持するなら、それは信じられないことで歴史的な過ちであり大きな悲劇だ」と語り、トランプに対してウクライナの側に立つか、少なくとも中立の立場をとるよう求めた。一方トランプは今月、プーチンとロシア産ディーゼルの米国・世界市場への供給で合意したと発表し、ロシアへの新規制裁の発動を阻止する大統領令にも署名。さらにゼレンスキーがロシアのディーゼル精製施設を攻撃し米国を含む世界のディーゼル市場に深刻な打撃を与えたとして強く批判した。観察者は、2週間余りに迫る中間選挙を前に燃料費の高騰対策を示そうとするトランプの政治的意図を指摘する。 ウォール・ストリート・ジャーナルはプーチンがこの亀裂を利用しようとしていると報道。プーチンは来月中国で開催されるAPEC首脳会議の場でトランプ・習近平両氏との3者会談を提案したとされ、ロシアの報道官も協議が続いていると認めた。米高官によるとトランプはまだ合意していないが受け入れに前向きとのこと。ゼレンスキーを除いたこうした会談は前例なく、欧州各国の首都で警戒感が高まると指摘されている。 ## フランス暴動、欧州全体の生活費危機が表面化 フランスで物価上昇と教育環境の改善を求める抗議デモが大規模暴動へと発展した。土曜日に暴力が爆発し、翌日曜日までに2,300人超が拘束された。パリではスマートフォン店が略奪され約7万ユーロ(約7万8,000ドル)相当が盗まれ、小売業界団体によると全国で1,500店超が被害を受けた。「昨夜は一睡もできなかった。店は子供同然だったのに、全てなくなってしまった」と被害を受けた店主は語った。マクロン大統領はテレビ演説で「街頭に出た人々の要求は正当なものだ」としつつ、「器物損壊と略奪は全く正当化できない」と非難し、インフレと燃料費の高騰に対応すると約束した。 同様の抗議はイタリアのトリノ、ボローニャ、ミラノにも波及し60人超が警察署に連行された。ベルギーとアルバニアでも今月、同様の抗議行動が起きており欧州全体で生活費への怒りが噴出する構図が鮮明になった。 ## 中国経済:輸出頼みの成長と内需・観光の停滞 中国の7〜9月期の実質GDP成長率は前年同期比4.5%と、前期の4.3%から小幅改善した。しかし政府が掲げる年間目標「4.5〜5%」の下限にとどまる。自動車やハイテク製品の輸出と関連産業の生産拡大が成長を支える一方、不動産不況が長引き消費と投資が低迷している。EUは中国製ハイブリッド車の輸入制限計画を発表しており、海外からの圧力も高まる見通しだ。 国内観光も低調で、宋王朝の雰囲気を再現した河南省開封の名所400メートルの通りは今年の大型連休にほぼ閑散としていた。近隣のテーマパークでは皇帝・貴族・古典の登場人物に扮したスタッフが来場者と触れ合う体験型コンテンツで集客を図る。タイでは中国製EVの普及が進み、1〜9月のEVタクシー新規登録は前年比20%超増の約2,600台に達した。バンコクのタクシー協会は「欧州・日本製は適さない。中国メーカーに頼るしかない」と語る。ベトナムはEFTA(欧州自由貿易連合)のアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスと自由貿易協定に署名。2012年に始まった交渉が米国の関税をめぐる世界的緊張を背景に昨年から加速し、ハノイで調印式が行われた。 ## フィリピン産「ウベ」の世界的ブームと深刻な供給不足 鮮やかな紫色とほのかな甘みを持つフィリピン産の紫いも「ウベ」が世界的なフードトレンドとなっている。ニューヨークではドーナツやウベラテとして登場し、「あの色はまるで宇宙から来たみたい」と熱狂するファンも。東京でもインスタグラム経由で人気が拡大し、「写真を撮りに来たが、味も本当においしかった」という客の声がある。ウベは栄養価が高く健康志向の消費者にも受け入れられており、マニラの食品見本市でも大きな注目を集めた。米国のバイヤーは「石油由来の食品着色料が廃止に向かうなか、ウベは天然素材として若年層のニーズに合致する」と需要拡大を予測する。 一方、フィリピン国内の供給は需要に追いついていない。全国生産量の約30%を担うボホール島ではエルニーニョによる干ばつと水不足が深刻で、昨年の収穫量は10年で最低となった。ある生産者は「グローバル市場からの需要が多く、少なくとも1日1トンに生産ラインを拡張する計画だ」と語る。フィリピン政府は安定供給のため官民連携の全国組織を設立し、栽培技術の改善に向けた研究も進めている。 ## この回の要点 - プーチンがAPECでトランプ・習近平との3者会談を提案。ゼレンスキー抜きの前例なき会談が実現すれば欧州に衝撃を与える。 - 欧州全体で生活費への怒りが沸点に達し、フランスの暴動では2,300人超が拘束、1,500店超が被害を受けた。 - フィリピン産「ウベ」が世界的ブームとなる一方、エルニーニョによる干ばつで昨年の収穫は10年最低。供給確保が課題。