# 2026年 10月16日(金)コメンテーター:宮家邦彦 - Show: 飯田浩司のOK! Cozy up! Podcast【最新回のみ】 - Published: 2026-10-16 - Canonical: https://podc.club/episode/1366187377_e0630404f936.html - Audio: https://traffic.omny.fm/d/clips/67122501-9b17-4d77-84bd-a93d00dc791e/3c31cad9-230a-4a5f-b487-a9de001adcdd/7f283b79-4b7d-410d-9721-b4e4017b35d3/audio.mp3?utm_source=Podcast&in_playlist=47a5ec59-4c22-496d-b71d-b2a4001ebd5d - Source: この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。 2026年10月16日放送。外交評論家・宮家邦彦がコメンテーターを務め、ロシアに拘束された北海道新聞記者の問題を通じて日本にスパイ防止法も対外情報機関もない現実を鋭く指摘。AIを悪用したスマホアプリ経由の大規模サイバー攻撃、スターリンクの使用制限によるウクライナ軍への影響、中国軍による偽AIS信号発信問題も取り上げた。 ## この回が答えていること ### ロシアによる北海道新聞記者のスパイ容疑拘束に、日本はなぜ有効な対抗手段を持てないのか? 日本にはスパイ防止法がなく、相手国の工作員を逮捕して身柄交換に使う「ため置き」ができない。対外情報機関も現時点では存在しないため、宮家氏は「一方的にならざるを得ない。日本はスパイ天国だ」と嘆き、スパイ防止法の整備が急務だと訴えた。 ### AIを使ったサイバー攻撃はなぜ急激に深刻化しているのか? AIによって個々の攻撃精度が劇的に上がったというより、短時間に膨大な数の攻撃を仕掛けられるようになった点が本質。完璧なサーバーは存在しないためショットガン式に大量に打てばどこかに当たるという構造的脅威だと宮家氏は分析した。 ### スターリンクの使用制限はウクライナ軍にどんな影響を及ぼし、背景に何があるのか? ウクライナ政府高官によると、ドローン誘導などに使うスターリンクの通信速度と接続維持に制限がかかり軍事行動に支障が出ている。マスク氏は米政府の関与を示唆し、宮家氏は中間選挙前のトランプ大統領の内政上の動機を指摘した。 ### 防衛費のGDP比数値をなぜ安保文書に明示しないのか? 安保3文書に防衛費の大幅増額方針は書き込まれているが、必要な装備を積み上げた結果がいくらになるかを先に議論すべきというのが宮家氏の立場。特定のパーセンテージを先に書き込むのは本末転倒だと述べた。 ### 中国軍が台湾周辺演習時に偽AIS信号を発信した問題をどう捉えるべきか? 昨年12月頃に中国人民解放軍の軍港周辺から偽のAIS識別番号が発信されていたと判明した問題について、宮家氏は「当然やってくる手口」と見て、上回る技術で正しい情報を探し出し二の手・三の手を常に想定しておくことが基本と述べた。 ## 本文 ## 阪神連敗とクライマックスシリーズ第3戦 放送冒頭、飯田浩司アナウンサーが麻雀の半荘で負けたと告白し、宮家邦彦氏ら出演者が笑う場面から番組がスタート。リスナーからも「阪神が2夜連続でDeNAに敗れた。クライマックスシリーズのファイナルステージで連夜の悪夢で途中で3回も起きた」とのメールが届いた。セ・リーグ優勝のアドバンテージを含めてDeNAが2勝リードの状況で、宮家氏は「時間だけが解決する」と慰めた。同夜6時から日本放送ナイタースペシャルとしてファイナルステージ第3戦(阪神対DeNA)を生中継する予定と告知された。 ## 防衛費・ストーカーGPS・中国軍の偽AIS信号 **防衛費GDP比の数値明示先送り**:朝日新聞一面トップが「防衛費GDP比3.5%の明示を先送り」と報道した。安保3文書では防衛費の大幅増額方針が示されているが、今回の改定でも具体的な数値は書き込まない方針。宮家氏は「数字ありきではなく、必要なものを積み上げた結果がいくらになるかを議論すべきだ。アメリカに言われた数値を先に書くのは本末転倒で、国会で議論すべき話だ」と述べた。 **ストーカー加害者へのGPS装着義務化**:警察庁がストーカー対策強化のため、加害者へのGPS機器装着と治療カウンセリング受診の義務付けを検討する有識者会議を設置すると発表。宮家氏は「当然の措置。諸外国では前科者に機器を埋め込む例もある。被害者の人権を守ることを優先すべきで、加害者の人権を最優先にするのはバランスを欠く」と述べた。 **中国軍による偽AIS信号**:産経新聞一面によると、2025年12月頃、中国人民解放軍の軍港周辺を発信源とする偽のAIS(船舶自動識別装置)識別番号がインターネット上に表示されていたことが判明。台湾周辺の演習に際し日本側が電波妨害の意図と判断したという。宮家氏は「当然やってくる。やめるわけがない」と断言し、「技術で上回り正しい情報を探し出すこと、そして二の手・三の手を常に想定しておくことが基本だ」と述べた。同時期には中国の空母2隻が沖縄本島と宮古島の間を通過し、石垣島南約250kmの海域で演習を開始したと自衛隊統合幕僚幹部が発表している。 ## ロシアによる北海道新聞記者拘束とスパイ防止法の欠如 ロシア当局が北海道新聞の日本人記者をスパイ容疑で拘束した問題で、外務大臣は日本政府によるスパイ活動を否定した。宮家氏は「ロシアの論理でやっているだけ」と冷静に分析しつつ、日本が置かれた構造的な弱さを指摘した。 日本にはスパイ防止法がなく、相手国の工作員を逮捕して身柄交換の取引材料にする「ため置き」ができない。対外情報機関も翌月に発足予定という段階で現時点では存在しない。宮家氏は「日本はスパイ天国と言われてきた。少しくらい規制しないとやりたい放題になる」と嘆いた。なおスパイ防止法があっても裁判にかけると情報源など機密が開示されることになるため、「裁判に引っ張るかどうかは別問題。それ以前の段階で抑止力として使うことが重要だ」とも解説した。 ## AIを悪用したサイバー攻撃と個人情報漏洩 スマートフォンアプリを解析してサーバーの脆弱性を突く手口による個人情報漏洩問題が報告された(情報通信研究機構が明らかにした事案)。Androidアプリが主な標的だが、iOSアプリにも同様のリスクがあるとされ、AIが悪用された可能性も指摘されている。 宮家氏はAI活用型サイバー攻撃の本質を「個々の攻撃精度の向上というより、短時間に膨大な数の攻撃を仕掛けられるようになったことが問題だ」と分析。「完璧なサーバーはないのでショットガン式に大量に撃てばどこかに当たる。これをAIで守ることも難しく、イタチごっこが続く」と見通し、今後も漏洩件数は増え続けると述べた。個人の自衛策としてパスワードの使い回しをやめパスワード管理ソフトを活用することを促した。 ## スターリンクの使用制限とウクライナ情勢 ウクライナ政府高官が、SpaceXのスターリンク通信サービスについて「ドローン誘導や防衛に使用しているが、兵器の移動速度や接続維持に制限がかかり軍事行動に影響が出ている」と指摘。マスク氏はこの制限にアメリカ政府が関与している可能性を示唆した。 宮家氏はトランプ大統領がプーチン大統領と電話会談し、ウクライナへの圧力を強めていると指摘。「中間選挙前にエネルギー価格を下げる内政上の動機があるのではないかと見られている」と分析した。一方でゼレンスキー大統領がエネルギー施設への攻撃を再開する構えを見せており、宮家氏は「そもそも本当に合意があったのか疑問だ。トランプ氏の発言をまともに受けてはいけない。彼はまず希望を語る人だ」と締めくくった。 ## この回の要点 - 日本にはスパイ防止法も対外情報機関もなく、ロシアによる記者拘束のような問題で身柄交換など実効的な対抗手段がほぼ持てない構造的弱さがある - AIの活用でサイバー攻撃は精度より「量」が圧倒的に増大し、完璧な防御は不可能という構造的脅威として個人情報漏洩が今後も増え続ける - スターリンクの制限やウクライナへの圧力はトランプ政権の中間選挙向け内政戦略と絡んでいる可能性があり、宮家氏は「発言を額面通りに受け取るな」と警告した