Sudan's hospitals deliberately targeted by RSF fighters
BBCのGlobal News Podcastが、スーダンの民兵組織RSFがエル・ファシェルの病院を組織的に破壊した実態を調査報道した。あわせて、ヨルダン川西岸でイスラエル兵2人が死亡したパレスチナ人による銃撃事件、FIFAのインファンティーノ会長がアジアサッカー連盟会長から再選支持を得た経緯、そして個人化がんワクチンの臨床試験で再発リスクが42%減少したという成果が報告された。
この回が答えていること
RSFはエル・ファシェルでどのように医療インフラを破壊したのか?
RSFは18か月の包囲戦で病院40か所以上を攻撃し、精密誘導ドローンを使って同一施設を繰り返し標的にした。代替診療所に移動した医療スタッフも追撃され、医師が院内で暴行を受けた。国連人権高等弁務官フォルカー・テュルクはこれを「非常に憂慮すべき」と述べ、戦争犯罪に相当しうると指摘した。
イスラエル兵が死亡したヨルダン川西岸の銃撃事件の詳細と、その後のネタニヤフ首相の対応は?
10月23日早朝、ヘブロンの軍検問所近くで2人のパレスチナ人銃撃犯が車を降りて攻撃を仕掛け、イスラエル兵2人が死亡、3人が負傷した。銃撃犯2人は射殺された。ネタニヤフ首相は銃撃犯の出身地区を破壊し、ヨルダン川西岸で六日間戦争以来最大規模の軍事作戦を行うと宣言した。
FIFAのインファンティーノ会長はどのような経緯で再選への支持を固めたのか?
アジアサッカー連盟(AFC)会長シェイフ・サルマン・アル・ハリーファが47か国の全面支持を表明し、インファンティーノ会長の4期目再選を後押しした。サルマン会長は2か月前にUEFA・CONCACAFと連名でインファンティーノを批判する書簡に署名していたが、東京でのAFC会議で立場を一転させた。候補届け出期限は11月18日で、現時点で対立候補はいない。
個人化皮膚がんワクチンとはどのような技術で、臨床試験ではどんな結果が出たのか?
患者自身の腫瘍サンプルからmRNA技術で作製する個人化ワクチンを免疫療法薬キイトルーダと併用した国際臨床試験で、黒色腫(メラノーマ)の再発・死亡リスクが2年間で42%低下した。研究者はこれを「重要なマイルストーン」と位置づけ、他のがん種への応用も期待される。
RSF側はエル・ファシェルの病院攻撃についてどのように説明したか?
RSF側のアラー・アッディーン・ヌグード保健相は、病院が軍事拠点として使用されていたため正当な攻撃目標だったと主張した。しかしBBCはその主張を裏付ける独立した証拠は見つからなかったと報告。RSFが解放を演出した記者会見に同席させた医師は、後に「銃を突きつけられていた」と証言した。
スーダン:RSFによるエル・ファシェル医療施設の組織的破壊
BBCの調査報道によると、準軍事組織RSF(即応支援部隊)はスーダンのエル・ファシェルを制圧した18か月の包囲戦で、市内の医療インフラを組織的に壊滅させた。BBCがまとめた攻撃リストには40件以上が記録されており、精密誘導ドローンで同じ施設を繰り返し攻撃するケースも確認された。診療所が別の場所に移転すると、その新拠点も標的にされた。
外科医のモハメド・スレイマン医師ら現地にいた医師たちは、RSFが住民を強制退去させるために意図的に医療へのアクセスを断ち切ろうとしていたと証言した。「意図的であり、偶発的ではない」と医師は語った。別の外科医エッゼディン・アフマド・ダウード医師は、RSFが病院に踏み込んだ際に殴打されたため死んだふりをして生き延びたと明かした。ドローンが負傷者を搬送する人々を追跡して爆撃したとも述べた。
BBCはこれらの調査結果を国連人権高等弁務官フォルカー・テュルクに提示した。テュルクは「非常に憂慮すべき」と述べ、エル・ファシェルの医療施設への繰り返し攻撃は戦争犯罪に相当しうると指摘した。一方、RSF側の保健相アラー・アッディーン・ヌグードは、病院が軍事拠点として使われていたため正当な標的だったと主張したが、BBCはその証拠を独立して確認できなかった。
RSFがエル・ファシェル陥落直後に開いた記者会見で、医療従事者の「解放」を演出したとされる映像も存在するが、その場に映っていた医師アル・ハジュ・モハメド・アフマドは後に「強制的に連れて来られており、口答えすれば銃で撃たれると脅されていた」と証言した。
ヨルダン川西岸:ヘブロン銃撃でイスラエル兵2人死亡
10月23日早朝、占領下ヨルダン川西岸の南部ヘブロン近郊の軍検問所付近で、パレスチナ人の銃撃犯2人が車を降りて攻撃を行い、イスラエル兵2人が死亡、3人が負傷した。銃撃犯2人はその場で射殺された。
ベンジャミン・ネタニヤフ首相は兵士たちを称えつつ、銃撃犯の出身とされるヘブロンの地区を「家ごと解体する」と宣言した。さらに、六日間戦争以来最大規模の軍事作戦をヨルダン川西岸で実施すると予告した。イスラエルの极右派国家安全保障相イタマル・ベン=グビルも現場で「パレスチナ自治政府を解体しなければならない」と発言した。
中東分析担当のセバスチャン・アッシャーは、数日後に迫ったイスラエル選挙を念頭に、ネタニヤフ首相が今回の事件を「安全保障の守護者」として自身を印象づける機会に利用していると指摘した。
FIFA:インファンティーノ会長、アジアから再選支持を獲得
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が4期目を狙う選挙(2027年3月予定)に向け、アジアサッカー連盟(AFC)会長シェイフ・サルマン・アル・ハリーファが47か国の全面支持を表明した。東京で開催されたAFC会議でサルマン会長は「一つのアジアの家族として、前進する用意がある」と述べた。
注目すべきはわずか2か月前の経緯だ。サルマン会長はUEFAおよびCONCACAFの会長と連名で、インファンティーノ会長がワールドカップの権益を民間投資家に売却しようとした計画を「信頼を裏切る欺瞞」と批判する書簡に署名していた。今回の発言はその立場からの完全な転換を意味する。候補者の届け出期限は11月18日だが、対立候補はまだ名乗りを上げておらず、無投票再選の可能性もある。
個人化皮膚がんワクチン、臨床試験で再発リスク42%減
患者個人の腫瘍サンプルをもとにmRNA技術で作製する個人化ワクチンが、黒色腫(メラノーマ)の再発・死亡リスクを2年間で42%低下させたという国際臨床試験の結果が発表された。このワクチンは免疫療法薬「キイトルーダ(Keytruda)」との併用で投与される。
イングランド中部コービー近郊に住むトニー・チャップマンさんは、2019年に胸部の異変に気づき手術を受けたが、3年後に再発して再手術を経験した。その後、この臨床試験に参加した。ケンブリッジで試験を担当したピッパ・コーレー医師は「個人化は次のステップへの飛躍。この試験はその最初の概念実証だ」と語った。
試験に参加したのは英国内外の複数の病院の患者で、研究者たちはメラノーマで有効性が示されれば他のがん種へも応用できる可能性があると期待している。ただし独立した検証や長期的な追跡調査の必要性を指摘する専門家もおり、承認は早くても翌年以降になる見通し。個人化製造のコスト問題も課題として挙げられている。
この回の要点
- RSFはスーダン・エル・ファシェルで40か所超の医療施設を組織的に破壊し、国連は戦争犯罪に相当しうると指摘した
- 個人化mRNAがんワクチンが黒色腫の再発リスクを2年間で42%低下させ、がん治療の新たな可能性を示した
- FIFAインファンティーノ会長はアジア47か国の支持を得て4期目再選に向け態勢を固め、対立候補はまだいない
この記事は、配信音声の冒頭30分ぶんを機械で文字起こしし、それをもとに編集したものです。番組の公式な要約ではありません。正確な内容は本編をお聴きください。